【サハラマラソン特訓】さようなら第38回オーバーナイトステージ練習 in 有馬温泉

サハラマラソン本番までの挑戦記録

お疲れ様です。
柾木です。

皆様いかがお過ごしでしょうか。

今回はサハラマラソンのオーバーナイトステージを想定した練習会に参加した内容について書いていきます。

オーバーナイトステージとは、2日間かけて85.3km走るステージでサハラマラソンの中でも一番目玉となるステージです。

2024年の大会ではこの一番長くハードなステージが3日目に設定されています。
砂漠を85km夜通し走るなんてただただつらいだけでは?と思っていたのですが、過去の参加者の話によると一番感動が大きいようです。

人工的な明かりや音が一切ない静寂の砂漠の中をひたすら走るのは得も言われぬ感動を味わえるんだとか。
もうすぐ自分もそれを体験できると思うとワクワクが止まりません。

さて今回の有馬練習会のコースは、3月1日の24時に新大阪駅をスタートゴールは有馬温泉で距離は約70kmとなります。
真夜中の新大阪駅にランニングウェアを着て重たげなザックを背負った人たちが30人ほど集結しました。正直異様な光景でした。笑

かなり寒かったのでウェア自体は冬スタイルですが、ザックは本番で使用するサハラ公式のものを使用。
ザックの重さは全体で約8kmくらいで、およそ本番と同じくらいに調整してみました。
公式ザックを使うのは今回が2回目で、一回目は2/25(日)に行われた大阪マラソンで使用。

大阪マラソンでは重りなどは入れなかったのですが、今回の練習会では本番想定の重りをいれて走ってみました。
長距離を走らないと出てこないような違和感や体の痛みも分かったのでとても有意義な練習会となりました。

今年のサハラマラソンを一緒に走るメンバーとの一枚。これで全員ではなくあと10名ほどのメンバーがいます。

今回は公式ザックの使用レビューについても書いています。本番完走後の使用感も記録するつもりです。
毎年公式ザックは発売されると思うので、今後出場される方の役に立てば幸いです。

一緒に走れる人がいることの幸せ

今回の練習会で何が一番楽しかったというと、同じ体験を共有できる仲間がいたということに尽きます。

元々自分自身が運動嫌いでアクティブな方ではなかったので、当然そういう界隈の友人などはいませんでした。

サハラマラソン関係者の皆さん本当に素晴らしい人たちばかりでめちゃくちゃエネルギーもらえます。
間違いなく今までぼくの周りにはあまりいなかったタイプの人たちばかり。
自分は元々人づきあいが苦手で友達もほぼいなかったので、同じグループの仲間に入れてもらえていることが素直に嬉しいです。
まさかアラフォーになってから新しい友達ができるとは思ってもみませんでした。
一人でいること自体は苦ではないのですが、情報を共有し合ったり切磋琢磨したりする人がいなかったため自分が今どういう状態か、又はどんな練習が不足しているかがよくわからない状態でした。
それを即座に共有できる仲間がいるのはありがたいです。

サハラマラソン以降で今年は2本くらいサハラ仲間の皆さんと走るレースの予定が決まっているので今からとても楽しみです。

2024年 サハラ仲間との参加予定レース

  • 2024.07.14   The 4100D マウンテントレイル in 野沢温泉 65km
  • 2024.08.03~04 第2回 金華山信長トレイル100M 夏の陣

2024年の参加予定は今のところ上記の二本となります。

様々な世界で活躍されているサハラ仲間の皆さんと同じ目標に向かって共に行動するのはとても刺激的で充実した時間です。

ぼくが出てみたいと思っている世界中のアドベンチャーレースに出られている方も沢山いらっしゃるのでお話を聞くだけでもめちゃくちゃ楽しい!

走る人だけではなく、この練習会を応援してくれる人も一風変わった人が多い。
下記の写真は練習会の第一エイドの様子。極寒の中、死神が出迎えてくれました。

ぼくはここで暖かい飲み物などを貰ってすぐにスタートしたのですが、
実は死神の後ろの建物の中ではお鍋とお酒が振る舞われる極楽スペースがあったらしく、
多くのランナーがその誘惑に負けてここで長時間の足止めをくらったとのこと。笑

練習後は有馬温泉で疲れを癒やし、宴会も開催されました。

2024年版サハラ公式バックの使用感

有馬練習会ではゼッケンなども用意してくれてとても本格的です。

サハラマラソン本番は大会から発売される公式ザックで完走するというのは初めから決めていました。

公式ザックを利用する理由としては元々ステージレースや、数日間かけて参加するような登山なども経験がないのでどんなザックを使えばいいのかわからないというのも大きいです。
公式が出しているザックなら一番サハラマラソンに適しているだろうし大丈夫だろうという安易な考えがありました。
まさかそれが大きな誤算だったと気付けたのは今回の有馬練習会があったお陰です。

フィット感

サハラの公式ザックは胸部2ヶ所と腰の部分1ヶ所の3点をベルトで固定します。
肩ベルトの長さは、両脇部分の紐を下方に引っ張ることで調整することが可能です。
今回は本番想定と同じ重量を入れて走ったのですが、1kmも走らないうちに何度もザックが後ろにずり落ちていきました。
そうなるとショルダー部分もせり上がり、胸に刺しているフラスコから出てるストローの吸い口部分が常に顔に当たるようになります。
なので数分に一度はザックの調整用の紐を引っ張って、フィットする位置に戻す作業をする必要がありました。
これがかなりストレスとなりました。
最低でも1km走るごとに一回は紐を引っ張って位置修正をしていたので、練習会中に最低でも70回はこの行動を繰り返す羽目になりました。
その影響もあり中盤以降は肩の接地部分にかなりの痛みが出てきました。
走りながら何度も何度も紐を引いて調整をしていると、その度に肩の部分が擦れてとても痛いんです。
自宅に帰ってから肩の部分を見てみると青あざができていました。
サハラ本番は環境的にもさらに厳しく、レース後半になるほどダメージも大きくなります。
この調整紐ユルユル問題は改善策を今考えているところです。

レース中の取り回し

これについては、レース途中でザックを下ろさずに運用できるように食材等を用意すれば問題ないと思います。
腰の部分にあるチェストポケットも容量1リットルとたっぷり収納できます。
それに今回は追加装備として容量4リットルのフロントパックもつけていたので必要なものはザックを下ろさなくてもストレスなくすぐに取り出すことができました。
ただし問題はザックを背中から降ろすのが非常に煩雑だということです。
これはちょっと面倒臭いというレベルをはるかに超えていて、疲労困憊の状態だと拷問レベルです。
オーバーナイト練習会の時、寒くなってきたのでザックの中のウィンドシェルを取り出しまた背負い直すだけでも4分くらいかかりました。
理由としてはベルトで止めている箇所が7ヶ所もあるためです。
ザックだけで3ヶ所、フロントパックを付けるとさらに4ヶ所あります。
これを疲れ切って意識朦朧状態で外し、またつけることは想像もしたくありません。
恐らく砂漠では途轍もない時間がかかってしまうでしょう。
なので本番では走り始める前に必要なものを全てフロント付近に収納する必要があります。
当たり前のことなんですけど、砂漠で限界状態の時ほど徹底しないと痛い目を見ることになりそうです。

肩の痛み対策

肩の設置面の痛みは、市販のシリコンでできた肩パッドを試してみようと思います。
足に使うテーピングを貼るだけでも対策はできるようですが、今回70km走っただけで青あざができて打撲のようなダメージが残ったのでそれだけだと対策としては弱そうです。
またほかにも家具などを固定する耐震ジェルなどを試してみようと考えています。

サイズ調整がガバガバ対策

とりあえず自分の体に合った状態で調整ひもが動かないように縫い付けてしまうのも一つの対策です。
ただサイズ感を固定してしまうと、何かあった時に対応できなくなるのでかなり迷ってます。
例えば転倒して打撲や打身ができ体が大きく腫れ上がってしまった時など地獄を見そうです。
またレース中盤以降、急激に痩せてしまうことも考えられるので固定はリスクが高い。
これについては緩み防止の器具などがいくつかあるので試してみます。

まとめ

ゴール地点した瞬間の写真。徹夜して夜通し走っていた割には元気な顔してます。

いつもレースに出る時に、仲間と一緒にきて楽しそうにしている人たちを見ては羨まく思っていました。
そんな自分にも同じ感情を共有できる仲間ができたことは本当に嬉しいです。

サハラマラソンに出場した人たちが口を揃えて「この挑戦は最高にコスパがいい」と言います。

参加費用がだいたい100万円ほどかかるのですがそれ以上の経験と仲間を得ることができるからです。
砂漠という過酷な環境の中で同じ目的を持ち、助け合いながら共に過ごす10日間はかけがえのない思い出となり心に刻み込まれます。
そしてその時の仲間は強い絆によって結ばれるんだと思います。
ぼくはまだ実際に走ってはいませんが、過去に出場した皆様は本当に仲が良くて素敵な関係を築かれています。

そしてそんな皆さんに共通する特徴が一つあるんです。

それは、「できないか分からないけど面白そうだからとりあえずやってみる」という精神を持っているということ。
みんな子供のように興味を持ったことに対して飛びついているような気がします。
たとえその挑戦が失敗したとしても、「失敗した」という経験を得ることができます。
むしろ失敗とか成功とかいう概念の外で動いているようなそんな印象も受けます。
なんというか「他人軸ではなく自分軸で物事を判断し、純粋に人生を楽しんでいる」感じがします。

ぼくもいくつになっても失敗を恐れずに子供のような感性で人生を楽しめるような人間になりたいと思います。

最後にザック使用感の結論としては、サイズ調整を頻繁にやる必要が内容にないよう工夫し、走っている時に使うものは全て手の届く範囲に収納していればそこまで悪くないと思います。

せっかく公式ザックを買ったので、使いやすいように調整して本番もこれで挑みます!
最後までお読みくださりありがとうございます。
それではまた!

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