お疲れ様です。
柾木です。
直前レポートと銘打っていますが、食材等の準備などの画像なども
含めてまとめて書かせてもらいます。
本来であれば準備が進むにつれて細かくブログも更新すべきなのですが、
いかんせん最近荷物の準備や心の準備やらでなかなか手をつけれずにいました。
本来の自分はとても引っ込み思案で小心者なこともあり、
恥ずかしながらパリに出発する前日の夜にやっと本当の意味での覚悟が決まり、
こうしてブログを更新しようという余裕が生まれました。
ちょっと長くなりますが本番に持っていく食料などの画像も載せますので、
興味のある方は是非最後までご覧ください。
国旗へのメッセージ書いてくれた方々に感謝
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地元の友達にも書いてもらえたので白地の部分は余白がほぼないほど埋まりました。
国旗へ応援メッセージ書いていただいた方々、本当にありがとうございました。
こんなに沢山の人に書いてもらえると思っていなかったので、本当に嬉しいです。
そして皆さんのお陰でぼくの夢がまた一つ叶いました。
一生に一回でいいから応援メッセージが沢山書かれた日本国旗を背負って、
とんでもない挑戦をしたいと思っていたんです。
サハラマラソンは60ヶ国以上から1000人ほどの参加者が集まります。
その中で日本からの参加者は15人ほどです。
自分としては勝手に日本代表として参加している感覚もあります。
その方が自分としても気が引き締まりますし、モチベーションも上がります。
もちろんプレッシャーも増えますが、その分頑張れると思ってます。
皆さんからの熱い応援メッセージが書かれたこの国旗をゴールへ連れて行けるように、
今の自分が持てる力全てを出し切ってサハラマラソンに挑んできます!
当日装備の準備や食料パッキングについて
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着替え以外の荷物を入れた大きなスーツケースだけで重さが20kgになってしまいました。
最終的にぼくが背負うザックの重さは約10kgとなりました。
予定では8kgくらいに抑えるつもりだったのですが全然無理でした。
重くなった要因としては、ストック、撮影機器と食料を固形物のみにしたことです。
本当に軽くしたい人はスマホなども一切持ち込みません。
ただぼくの場合は可能な限り撮影をしたいので、GoProやそれの予備バッテリー、
スマホ、モバイルバッテリー、充電コードなどなどで1kgぐらいはプラスになってます。
またマラソンのレース用ジェルは小さくてハイカロリーですが、
ぼくは味が濃すぎて苦手なので今回は持っていきません。
ストックも最後まで迷いましたが、走力があまりない自分には必要だと判断しました。
重量は増しますが、それ以上に体の負担を減らすメリットがあるはずだと思ってます。
自身初の100マイル完走時もストックにはだいぶ助けられました。
当たり前ですが本番背負うザックの重量は軽ければ軽いほど体への負担が減ります。
ただし荷物を削りすぎると食料なども減らす必要があります。
レースが始まると7日間は自給自足生活となるので、
食材を減らしすぎると栄養補給などに支障が出てリタイアの可能性が高まります。
ここのバランスの取り方は人それぞれなので難しいところでもあります。
またレースが進むに連れて食材分の重量がどんどん軽くなっていくので、
体への負担は減っていきます。
食材のパッキングもなんとか本番のザックに収まるくらいにはまとまりました。
食材はステージごとにジップロックにまとめています。
のりたまはアルファ米の味に飽きた時用に持っていきます。
本番中に大量の汗と共に失われる電解質は、OS1(経口補水液)のパウダーとパラチノース(糖質の一種。ゆっくりと体に吸収されるため持続的なエネルギー源となる)、
そしてメダリスト9000やその他のスポーツ用ドリンクパウダーを単品、
もしくはブレンドして持っていきます。
また水ばかり飲んでいると飽きてしまうので味変として烏龍茶のパウダーも持っていきます。
その他にドリンクだけでは補えない塩分の補給に塩タブレットも適宜摂取予定です。
パリ出発前夜の心境
ワクワクしてニヤニヤが止まらない一方で、不安な気持ちも少なからずあります。
この一年半ほどサハラマラソンのために自分を限界以上に追い込んできました。
ストイックな人から見れば全然かもしれませんが、自分としては割とよく頑張った方だと思います。
それにもうここまでくれば自分を信じてベストを尽くすしかありません。
本番はもちろん不安なのですが、実はそれよりも海外渡航経験が極端に少ないので現地に無事に辿り着けるの方が心配だったりします。
本番までの動きについて
パリへ移動する前日は関西国際空港近くのホテルで前泊しています。
翌日の4/10はいよいよパリへ出発です。
パリへ行くのは人生初なのでとても楽しみですが、フライト時間がとても長いです。。
なんと14時間55分!!
長い、あまりにも長い。。。前日は夜更かしして少しでも機内で眠れるようにしたいと思います。
航空会社はエールフランスを使用して日本からパリまで直行便で向かいます。
楽しみは機内食ですかね。飛行機の機内食食べるの多分初めてです。
4/10の19:25にパリのシャルル・ド・ゴール空港へ到着し、
そのまま空港内のホテルへチェックインします。
翌日4/11は18:00からサハラマラソンについてのミーティングがあります。
日本人で過去に10回連続でサハラマラソンに出場し本も出されている方が、
今回は大会のアンバサダーとして参加されていて色々説明してくださるようです。
夕方までは少し時間に余裕があるので、日本人の参加者と共に少しパリを散策しようと考えています。
4/12は遂にスタート地点であるサハラ砂漠へと移動します。
パリからチャーター便でモロッコに飛んだ後、バスでレースのスタート地点まで移動します。
この日の晩御飯から自前で用意した食事を取る必要があります。
いよいよサバイバルスタートです。
4/13はメディカルチェックと、持ち物検査の日です。
日本の病院で医師に書いてもらった診断書、そしてレース開始1ヶ月以内の心電図を提出します。
持ち物は重さチェックも行います。
ザックの重さの基準は水以外の重さで6.5kgから15kg以内でなければなりません。
4/12.13の二日間は主にサハラ砂漠の気温に体を適応させる期間となります。
砂漠の気候は日本とはあまりにも違うため、ある程度体を慣らす期間があるのはとても有難いです。
今年もかなり暑いらしいので、気合い入れておかないと予想外の暑さにやられてしまいそうです。
そして4/14からはいよいよレーススタートです!!
今はざっと概要だけ書きますが、また実際行った後にもう少し詳しく書いていきたいと思ってます。
最後に
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過去のサハラマラソン出場者の方が出してくれた温度などのデータです。 今年もかなり高温であることが予想されます。
さてここから先は全てが自分にとって本当に未知の世界です。
- 走行距離250kmを毎日連続で走ること
- その期間自前の食料だけで乗り越える必要があること
- 日中の異常な温度の高さ、湿度の低さ
- 朝と夜の寒暖差の激しさ
- 慣れない環境での寝食
などなど挙げていけばキリがありません。
食料だけではなく、レース中に汗で大量に失われる電解質の補給なども
自分でコントロールしていかないといけません。
一日で終わるレースなら多少無理してでも走り切れればそれでいいですが、
サハラマラソンはそうはいきません。
無理した分のダメージは確実に蓄積されます。
リカバリーもしっかりしないと最後まで走り切ることは難しい。
過去の参加者の方も3日目くらいから急激に体調を崩される方が続出したようです。
でも不思議となんとかなる気もしています。
サハラに向けて色々と限界を超える練習やレースに出てきましたが、
その度に人間の持つ底力に驚かされてきました。
精神的にに追い込まれたり、肉体の限界が来た時でも
意志の力さえ死んでいなければ体は動いてくれます。
肉体的な限界は自分が思っているよりもっとずっと先にあることを自ら体感してきました。
限界突破を邪魔しているのは精神的な思い込みだったりします。
今回のサハラマラソンでは確実に自分が決めつけている限界ラインを
押し上げることができると考えているのでそれがとても楽しみです。
もちろん、命が一番大事なので本当に危ないと感じたらその時は潔くリタイアするつもりです。
限界を攻めることと、無理しすぎの境目は難しいんですが、
完走した時に「出し切った!!」と心から思えるような走りをするつもりです。
この記事は4/9パリ出発前夜にホテルで書いてます。
ワクワクと不安が両方爆発しているような変な感じですが、
めちゃくちゃ楽しみなのは間違いないです。
自称日本代表としてサハラマラソン頑張ります!!
最後まで読んでくださりありがとうございました。
次回更新はもしかしたら完走後になるかもしれませんが、引き続きよろしくお願いします!
コメント
マラソン挑戦への意気込みを拝読。
今日(11日)市民活動センターで橋本友子とあなたの話をしていました。
また、会議中もあなたの話が出ました。関者一同エールを送っています。
衷心よりご完走を祈念しています。
(橋本友子の子分)
新宅様
いつもお世話になっております。
皆様からの熱い応援メッセージのお陰もあり、なんとか完走できました。
話題にしていただいて感謝いたします。
また日を改めて活動センターの方にもご挨拶に伺わせていただきます。
写真や動画なども沢山撮影しましたので、また機会を頂ければどこかで報告会など
したいと思っております。
皆様にも無事完走した件お伝え頂ければ幸いです。
本当におめでとうございます!
体験談など、楽しみにしています。
初めまして!
あるアラブ奏者さんのFBで知りました
サハラマラソン!!!初耳です(*゚Д゚*)
砂漠⇒暑い⇒寒い⇒サソリ
毎日続くレース
食事と水分塩分の管理
蓄積する疲労 睡眠の質
砂漠⇒暑い⇒寒い⇒サソリ…
↑↑↑
これがぐるぐるエンドレス
想像を遥かに越えた
過酷レースなのですね(*゚Д゚*)
完走出来ることが一番ですが
どう転んでも良い体験をして
無事に帰国されますように✨
遠い日本から応援しています
q(*・ω・*)pファイト!
コメントありがとうございます。
確認が遅れてしまいすいません。
皆様の応援もあり無事に完走することができました!
サハラマラソン、フランスなどではかなりメジャーでテレビ放送などもされるのですが、
日本ではかなり認知度が低いんですよね。
サソリ実際に出ました!
早朝起きた時にテントメイトの人の枕の下に潜んでいました。
運がいい事に刺さずに逃げていきましたが、一歩間違えていたら危なかったかもしれません。
レース中は一刻も早く日本へ帰国したいと思っていましたが、終わってみると最高の体験となっています。
日本の当たり前の生活がどれだけありがたいことかも身に染みて分かりました。
とてつもなく過酷な経験をすることで、逆に人間は幸福度が上がることを発見しました。
現地の動画などもまた編集してアップするので是非ご覧になってください。
応援ありがとうございました!!