お疲れ様です。
柾木です。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回の挑戦のためにそろそろ自分オリジナルの覚えやすいキャッチコピーを考えるころかなと思う今日この頃。
なんかくどい気もしますね。。笑
さてそれはともかく、今回は自身初の40kmのトレイルランのレースに挑戦した時のことを書いていきます。
フェアリートレイルという可愛らしい名前とは裏腹に鬼のようなコースでしたね。
ぼくなら間違いなく「デスバレートレイル」と名づけるでしょう。
残念ながら妖精は見つけることはできませんでしたが、きっとどこかにいるだろうなと思えるほど深く豊かな山が舞台でした。
レース概要
フェアリートレイルは滋賀県高島市朽木の、妖精が出ると言われるほどの緑豊な自然が舞台のトレランレースとなります。
本大会のコースの種類は以下の3種類です。
- スーパーロングコース60km
- ロングコース40km
- ショートコース20km
本当ならばスーパーロングコースに挑戦したかったのですが、自分にはまだ出場資格がなかったためロングコース40kmに申し込みました。
ロングコースは、累積標高も2520mと前回走った十二坊よりもハードです。
とはいえたかだか900mほど多いだけなので大したことないかな、と思っていましたがボコボコにされました。
本当は出場したかったスーパーロングの出場条件
【スーパーロングコース】
・50km以上のトレイルランレース完走経験のある方、もしくはフルマラソン4時間以内での完走経験のある方
※但し完走を目指すには、フルマラソン3時間30分以内の走力が必要です。
・全コースを迷うことなく走ることが出来る方、または初歩のルートファインディング能力のある方 。参照:ランネット フェアリートレイル申し込みページ
まず50km以上のトレランレース完走経験もないし、フルマラソン4時間以内での完走経験もなし。
完走するにはフルマラソン3時間30分以内の走力が必要って。。。。今の自分の力ではエントリーどころか完走すら難しいという厳しい現実を叩きつけられました。
マラソン大会は基本的に出場資格などはなく、エントリーすれば誰でも出場できる大会が多いのですが、トレイルランニングの大会は距離が長くなればなるほど出場条件が厳しい大会が多いです。
長距離トレイルランニングレースの出場資格が厳しい理由
コースが普通に険しい登山道を含んだり、足を滑らしたら確実に◯ぬ岩場、ある程度地図を見る力がないと道に迷って遭難することもあり得ます。
また熊、イノシシ、毒蛇、スズメ蜂、無駄に巨大なクモ、毛虫、吸血ヒルなどの生物が割と普通に出没します。
そういったロケーションが楽しい!最高!と感じる心と、ある程度の走力がないとシンプルに危険なんですね。
レース結果
結果は無事完走できて247人中87位、タイムは7:25:26でした。
走る前は6時間くらいでゴールできるかなと思っていたのですが、現実はそう甘くはなかったです。
事前にコースマップは自宅に届いていて、それをみてある程度イメージはしていたのですが、累積標高が2500mという数字をなめていました。
これまで経験したことがない急激な高低差で、ひたすら続く急な登りや下りに何度も心が折れそうになりました。
レースの感想
一言でいうと「死にかけました」
またか!と思われるかもしれませんが、本当です。。。苦笑
レースに出る時は基本的に以前より長い距離や、負荷を追加して挑戦するので毎回死にかけがデフォルトになるように設定しています。
いい歳になるまで運動経験がほぼゼロで、心身ともにたるみきった自分が短期間でサハラマラソンを走りきる力を付けるには、多少無理やりでも限界値を押し上げる必要があると感じているからです。
「ドラゴンボール理論」と勝手に名付けました。
下りが急でエグイほど長い
今回特に体感したのは下りの辛さでした。
路面はかなり滑る上に、木の根や岩などが不規則に飛び出していました。気を抜くとすぐに足を取られて転んでしまうような状態です。
結構な斜面を常に前重心で走り続けるため、つま先に過度な負荷がかかりっぱなしになります。
体感的には足の指が全て内出血しているぐらいの痛みがありましたが、レース後に確認したところ思ったよりも見た目のダメージは少なく、爪が真っ黒になるほど内出血していたのは右足の薬指だけでした。
足の痛みに関してはシューズが関係していたかもしれません。
急勾配の激しいコースでグリップ力のあるトレランシューズではなく、普通のマラソンシューズ(履きこんで靴底もツルツル)で挑んだのは無謀でした。笑
レース後の体調
これまた間違いなく人生で一番消耗しました。
初ウルトラマラソン100kmを走った後も相当でしたがそれを超えたダメージを受けましたね。
ゴール後はゴールの感動を味わう間もなくすぐに複数回嘔吐。
帰宅後も体調不良が治らず、汚れた服を着替える力もなくそのまま部屋の中に倒れ込んで数時間機能停止。
ようやく少し体が動くようになったのでなんとかご飯を用意しましたがまともに食べれませんでした。
体が油の切れたブリキ人形のようになっており、食物を床にボロボロこぼしまくった記憶があります。この時ほど、一人でいることが辛く感じたことはありませんね。笑
今回は人間は極限まで疲れると、意識はあるけど頭と体が完全に活動を停止することを学べました。
レース後の肉体的な痛み
両肩に鈍痛がありましたが、これは恐らくザックを背負った状態で激しい上下運動を繰り返したせいかと思います。お尻の筋肉痛があるのは大きな筋肉が使えているという良い証拠。
寝る前に急に両方の足裏が激しく攣ってしばらく痛みで眠れませんでした。
逆にいうとレース中に足が攣ることはなかったのでそこはラッキーだったかな。
他の選手の方が何人もレース中に足が攣り激痛にうずくまっているのをみていたので、いつ自分がそうなるかビクビクしながら走っていました。
ただし今後はよりハードなレースに出るので、走りながらの足攣りを経験するのもそう遠くない未来でしょう。
その瞬間が楽しみで仕方ありません。
今回の人生初体験ポイント
それでは今回のレースでの初体験を書いていきます。
挑戦するたびに新たな経験をし、そこから自分の考え方や価値観が広がっていく感覚は最高です。
初めての熊鈴
熊鈴も初めて装着しました。トレイルランの舞台となるコースは割と熊が出るところが多いので今後もっと活躍してくれそうです。
走っている間ずっとリンリンなっていますが、音に慣れてきて思ったよりも気になりません。
高級雨ガッパ
今回の大会では必携品の中にレインウェアがあったので、どうせなら長く使える良いものを買いたいということでモンベルのピークドライシェルという種類のレインウェアを購入。
こちらの商品はとにかくお値段がとんでもないんです。なんと¥26,180(税込)もしました。
これでもレース用のレインウェアの中ではコスパのいい種類のようですが高すぎる!!
私設エイド
レースにはエイドと呼ばれる補給ポイントが複数設置されています。
それ以外に一般の人がボランティで出してくれる私設エイドというものが存在します。
今回、私設エイドに初めてお世話になりました。
今回は自分がずっと後ろをついていっていた人の知り合いの方が、私設エイドを出していてたまたま近くに居合わせたご縁で冷たいコーラとアイスという恩恵を受けることができました。
ふかふかトレイル
文字通りのフッカフカの地面の箇所があり感動しました。トトロのお腹の上を走っているかのようなふかふかさは初めての体験。
普段人がほとんど入らないからこそ、地面が踏み固められておらずまるで羽毛布団の上を走っている感じでした。
これは普通の山ではなかなか体験できないのではないでしょうか。
インナーシャツ凄過ぎて感動
今までは速乾性のあるTシャツのみを着用して走っていたのですが、今回初めてシャツの下にインナーを着用して走ってみました。
6月とはいえかなり暑く、2枚も着込んだら逆に不快だろうと思っていたのですが、ところがどっこいこれが最高でした。
ノースフェイスのハンドレッドドライタンクというタンクトップをいつものTシャツの下に着用。
このお陰で汗が直接肌に触れることが少なくなり、Tシャツが肌に張り付く不快感がかなり軽減されさらに汗冷えなどが防いでくれます。
インナーがあるのとないのでは走っている時の不快感がでまだ試したことがないという人は是非一度試してみてほしい。
あまりの快適さに涙が出るほど感動しました。
靴が完全水没
割と序盤にフェアリートレイル名物であえて川の中を進んでいくコースがあります。
実際に体験するまでは楽しみにしていたのだが、一度でも靴が完全水没するとこんなにも気持ち悪いものかと後悔しました。
レース用の靴で軽量で通気性もいいとはいえ、ズッポリと全て濡れてしまうとずっと靴の中に水が残ってめちゃくちゃ不快でした。人によっては気にしないかもしれないけどぼくは苦手でした。
中まで完全に水没してしまうとなかなか乾かないんですよね。。。
ヤマビルに吸血される
エイドで休憩中にちょっと草むらに座っただけでしたが、手にヤマビルがくっついていました。
ヤマビルとは山に生息するヒルで、大型動物の血を吸います。なによりも見た目がキモイ。
ネットで検索すれば写真などがたくさん出てきますので興味がある方はどうぞ(おススメはしません)
すぐに払いのけたので事なきを得たのですが、ヤマビルに吸われると傷みはないのですが、しばらく血が止まらなくなります。
足の爪、真っ黒
ランニングを始めて、初めて足の指が内出血で真っ黒になりました。
レース中全ての指が痛かったので、全部黒くなるかなと思っていたのですが、黒くなったのは右足の薬指の一本だけでした。
後日談ですが、爪のダメージが残った次のトレランレースに挑んだので爪が剥がれてしまいました。。。
レース後嘔吐
練習などで気分が悪くなることはあったけど実際に吐いたのは初めてです。
フェアリートレイルは記念すべき初嘔吐レースとなりました。
足攣りで眠れない
レース当日の寝る前に強烈な足攣りが襲われました。
それも両方の足の裏が同時に攣ってしまい、激痛のためしばらく眠ることができませんでした。
家に帰ってからも最後まで楽しませてくれるフェアリートレイル、本当に最高のレースですね!笑
レースに向けての練習について
レース直近の走行距離は以下の通りです。
5/21 33.88km
5/27 28km
5/29 14km
6/3 35.65km
6/4 10.05km
走行距離合計:121.58km
うん、正直めっちゃ少ない!!
自分ではやっているつもりでもこうして書き出してみると全然足りないですね。
土日だけで走行距離を稼ごうと思うとほぼ休みがつぶれてしまうのでつらいです。
ただウルトラマラソンやハードなトレラン大会を走りきるためには、ある程度のまとまった時間を確保する必要があります。結局は平日にいかに走れるかが一番重要になりそうです。
今後は強制的に毎日走って帰る「帰宅ランニング週間」的なものを設けて仕組化できるように考えてみます。
まとめ
レース自体の距離もそうですが、装備に関しても初体験が多かったですね。
そして距離が長くハードな山道で走ったので胃腸へのダメージが過去最高を記録。
ハードなレースの補給についてはまだまだ課題が山積みです。
これはそのままサハラマラソンの完走にも繋がることなので、日々の練習から色々試して改善していきます。
やればやるほどに新たな発見や経験ができるので本当にマラソンやトレランは楽しいですね。
サハラマラソンがきっかけで始めたランニングですが、一生の趣味になりそうです。
直近の予定
- 2023年 9月2日 京都一周トレイルグランドトラバース (トレイルラン)
- 2023年 9月17日 第21回丹後100㎞ウルトラマラソン (ウルトラマラソン)
トレラン60kmの距離も初挑戦、さらに同月にウルトラマラソンも走るのも初。
もう自分でもどうなるかわからない未知の距離への挑戦となります。
制限時間的にはどちらもそこまで余裕がないのですが、自分にとっては丹後100kmウルトラマラソンの方が難易度が高いかなと感じています。
【限界突破】人生初の100kmウルトラマラソンに挑戦!!の内容でなんとか完走できたレースの制限時間は15時間でした。
次に挑む第21回丹後100㎞ウルトラマラソンの制限時間は14時間なので、以前と同じ調子で走っていると時間オーバーでリタイアとなってしまいます。
レース間の回復期間が短いうえに、制限時間も以前より短いので厳しい戦いになりそうです。
まだ記録を狙えるほどの力がないのでどちらも無事完走できるように全力で頑張ります!!
今回の体験談は以上です。
最後まで読んでくださってありがとうございました!
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