2007年5月12日
トップの説明責任というのは多分経営者自身が考えているよりも重いものだと思う。
情報保護の観点から話せない事も多いし、自社のウィークポイントを声高に宣言するのは信頼感を損ねる事にもなるので、外に出せる情報は当たり障りの無い耳あたりの良い情報ばかりになりがちになってしまう。
しかし、経営が困っている事は往々にして働いているスタッフや協力していただいている外部者も不満に思っているケースは多いし、何よりも実はお客様に迷惑をかけているケースだってあるので、関係者全員に協力してもらって早めに解決する事は重要なのだと思う。
そのためにはあえて目先の不利益にはこだわらず、率直に困っている事を説明して納得した上で協力を求めるという姿勢を経営者は崩してはいけない。
現在当社で最も気になっていることは、経理処理や入出金に絡むチェック機能の強化であり、報告等の各個人の自主性に依存している報告方法やモラルを会社全体としてどのようにシステム化していけるのかという部分だと思う。効率的な管理体制の作成、システムを各個人に浸透させる育成、運用しながらの不具合やコストのチェック、改善のサイクルをどのように回すか。そういった点を場当たり的ではなくて長期的に通用するような視点で構築していく事が大切だと思う。
税務にしろ労務にしろ、誰か一人に全てを頼る状況をチームとしてどう克服していくか。その一歩目としてまずは現状をみんなに説明していく事から始めようと思う。
2007年4月30日
2007年4月29日
私はマジシャンあがりの経営者なのでたまにはトランプの話を。
トランプはもともとタロットから来ているカードで、どちらも占いなどに使ったりします。トランプの4種類のスーツは季節を表したりするし、1から13までの各4種類のスーツの数字を全部足せば364でジョーカ1枚を足して1年の日数、2枚で閏年等にたとえたりする。或いは1枚を1週間に例えて52週364日って考えたりもする。
カードマジックに、セルフワーキングという分野のトリックがある。難しい技法などを使わずに「この手順でやればこの結果になる」という原理を利用したマジック。その中でよく演技するものの一つにこの暦の話を織り交ぜて行うものがあるのだが・・・。
と、ここまで書いてみてググってみたところそのものズバリがマジェイアに載っていた。あれま。
しかし、カードマジックの魅力にトランプ自体の魅力を加えてあるこの手のマジックは本当に神秘的だ。
2007年4月28日
最近ブログの更新が滞ってしまった。
ちょっと個人的に面白い営業のお話が来ていて、暇さえあれば調べたり考えたりしていた。
先日ビービーネット株式会社の方からコンタクトがありお会いしてみた。
ちょっとビジネスモデルというか提案内容が面白かったので紹介。
要は増資を引き受けるからその資金でウェブシステムを作らないか?という提案。
当社としては適切な資本政策下で他人資本を受け入れて増資をするのは好ましいと思うし、創りたいウェブシステムというものもあるので、一見とても面白い提案だと思った。
スキームとしてはこんな感じ。
まず当社の株は1株5万円なんだけど、これをずっと高く評価して2000万程度増資しつつ株主比率を15%以下などに抑えて連結の対象外にとどめおく。
次にこの2000万円でビービーネットのウェブシステムを買って作ってもらう。
確かにこの絵がかければうちとしては、株の放出を抑えつつ且つ大きな増資が見かけ上実現できて、更にキャッシュを使わずにウェブシステムを作ることができる。
ビービーネットとしてもちょっと通常にウェブサイトを作るだけじゃ考えられない規模の売上を上げることができるし、増資として渡した資金も即時回収できるのでノーリスクで未上場企業の株式を取得できる。その後のシステム保守も流れで受けられそうなので引き続きわりと堅い定期収益が見込める。
しかしこれは、増資とシステム販売を同一企業が同じタイミングで同じ値段でやる事に問題は無いのだろうか。未上場株式の一株あたりの金額なんて好きなように算出評価可能だろうから、どんな金額の増資&売買も成立してしまう。
ヘラクレス上場企業だから監査も通っているのだろう(と営業にきたかたも説明していたし)けれど、せめて投資活動の部分は息のかかった投資事業有限責任組合あたりに任せて還流させてくれないと、当社側の増資も架空増資感が拭えないし、第一ビービーネットサイドも売上計上できるか判断が難しくなるのではないだろうか。ライブドア事件以降グレーなエクイティファイナンスは何かの拍子に黒に判断されがちなので、適法に白く塗る努力を怠られるとお金を入れられる側も困る。
という感じで、とりあえず今回は保留にした。
それともう一つ。投資家の目という視点で考えると、このビジネスモデルはエクイティファイナンスを何度も行う必要のあるビジネスモデルだ。売上の実質は株券に化けていて、未成熟なセカンダリーマーケットでの売却を視野にいれているのだけど、IPOまでいく可能性がない会社の株式では売れずに抱え込む可能性だって大いにある。株主比率も低いのでその会社が既存株主価値を薄めるエクイティファイナンスを実施されたら防ぎようも無い。そのあたりを細々と保守料金だけで凌いでいけるのだろうか。
エクイティを利用した錬金術だけで実需を興さないと既存株主の死体の山が築かれてしまう。責任とって社長さんが辞任してしまうほど経営の厳しい状況下では手の組みようも無いので、とりあえず新社長さんの手腕とビジネスモデルの再構築を見てから必要ならコンタクトをとる事にしよう。
でも、面白い。ビービーネットのビジネスモデルが社会的に通るなら、資本政策の幅は非常に広がるのだと思う。今後の市場の判断にも期待です。
2007年4月25日
ライオンが人間を食べようとしています。
ライオンは人間の2倍の速さで追いかけてきます。
つまり、ライオンが2すすむ時に人間は1すすみます。
はじめ、ライオンと人間の距離は1Km離れていました。
ライオンが1Km走って人間のいたところまで行くと、人間は500m先に逃げています。
ライオンがもう500m進むと、人間は250m先に逃げます。
ライオンがもう250m進むと、人間は125m先に逃げます。
ライオンがもう125m進むと、人間は62.5m先に逃げます。
ライオンがもう62.5m進むと、人間は31.25m先に逃げます。
ライオンがもう31.25m進むと・・・・
どうでしょうか?
永遠にライオンは人間をつかまえて食べる事が出来ないのです。