仕事柄燃料の話題はあちこちで出るので、ガソリンの事はついつい興味を持ってしまう。
森永さんが「原油バブルは近いうち必ず崩壊する」という記事を書いていて、先物がこんな下げた後で、今更云うのはズルいよ・・。と思わないわけでも無いのだけど、実際街中のガソリンスタンドはまだまだ下がっていないわけで、発言に影響力のある人がエネルギーの価格は落ち着くんだって言ってくれるのは素直にありがたいと思う。
というか、そろそろガソリンの小売価格も値下げしてきてくれないかなぁ。
森永さんの論旨、途中変なのもいっぱいあるけれど、最後の、現在はあらゆる政策が原油高を基準に作られているのはどうだろう。というくだりは、私も同感だ。原油が暴落したら何が起こるのかは、次回のコラムでのお楽しみになっているのでその頃は1バレル100ドル割れしているかな。

2008年8月18日

Triumph

トライアンフって何なのよ。
と、尋ねられる事も多いので、今更ながらご説明を。
よくバイク絡みの名前から取ったのでしょ?と聞かれるのですが、私の場合はちょっと違います。
大学の頃やっていたマジックからの名前で、ちょうど日本語の演技がユーチューブにあがっていたので見てください。

初めて生でこのマジックを見たとき、非常に感動しまして。
表と裏で混ぜたのだけど・・・。
種も仕掛けも無く、技なんですねぇ。
今でも好きなマジックでよくお客さんやインターン生には披露しているのです。まだ見たこと無いよというお客様はお気軽に聞いてください。

私は司馬遼太郎さんの歴史小説が大好きです。
歴史好きな事もあって、小さい頃から何度も何度も読みました。
最近になって司馬さんが小学校の教科書向けに書いた「二十一世紀に生きる君たちへ」という作品を読んで、子供達に託そうと思った言葉をようやく受け取りました。
この作品の言葉を引用して戴いた故小渕元総理にも感謝したいと思いますし、私たちの後に続いてくれる子供達にも読んで欲しいと改めて思います。
「いたわり」「他人の痛みを感じること」「やさしさ」それらは、本能ではなく自分自身で訓練しなければならないこと。
自己をしっかりと確立し「たのもしさ」を身につけた人間でなければ魅力的ではないこと。
子供たちだけではなく、現代の大人になりきれない社会人にも本当に考えて欲しいテーマだと思う。
ディスチミア型の欝であったり、自分勝手な大量殺人事件であったり、現代の問題の根っこにある問題の解決には、弱さや格差を保護することばかり考えるのではなく、「自己の確立」という司馬さんの述べているテーマにこそ答えはあるのではないだろうか。

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2008年8月14日

《たばこ》

私はタバコを吸わないのだが、嫌煙家ではない。
喫煙ルームが作る打ち解けた雰囲気の効用もよく知っているし、そこで上司の考え方を知ったこともあるし、取引先が広がったこともある。
だから現在の社会的に極端な禁煙ブームというのはやり過ぎだと思うし、人のリラックスする空間を排除することが正しいとは思えない。
一方で、自分はタバコを吸わないでいられるのは良かったなと思う。
経済的なことや健康についてももちろんそうだし、何よりも長時間ニコチンを採らないでもストレスに感じない事がすばらしい。
旅行でも仕事でも、タバコを吸えない時間が長時間にわたることは最近特に増えてきたし、場所的な制限は更に強まってきている。
タバコのために行動に制限が加わるのだけはやはり嫌だ。
吸わない。でも排除しない。そんなスタンスの人、最近少なくなったね。

2008年8月10日

《今期も売上で》

8月8日、北京オリンピックの開催式が開かれる中、久しぶりに専務とサシで飲みました。
営業の方向性や最近の課題について話し合った後、今期の最重要とする経営指標について聞かれました。
私は、「今期も売上で行こう」と思っています。
最近お話を聞いていたコンサルの方はROAに注視する事を勧めていらっしゃいましたし、もちろんフリーキャッシュフロー型のEVA等も今後資本コストを意識した経営をしていくために重要だと思います。
しかし、思うに、この時期の経営というのはまだまだ「利益」というものを意識しすぎると弊害も多く、売上を立ててみんなの生活を守るところに重心を置くべきだと思っています。もちろん第5期末のように損益線上の微妙なところにいる時にはある程度の利益刈取は行いますが、人も協力会社もまだまだ育てていく段階です。必要以上のコスト締め付けで働く現場に負荷をかけすぎないように、またお得意様のお願いを無下に断らないように、ステークホルダーとのWIN-WINを目指した成長をするための指標が「売上」だと思います。
また、注視指標が「売上」であったとしても、もちろん利益度外視で仕事を請けるつもりもありませんし、スタッフが生活できない単価に切り落として受発注する事や現場がこなしきれないボリュームの仕事を取ろうと云う事ではありません。品質や信頼といった数値化されない重要ファクターも大切にしていくバランスをもって経営の舵を切って行きたいと思います。
そして何より、私の今期の「売上」予測は、弱含みです。
「経営者が必達目標を低く見積もってどうする!」というお叱りもあるでしょうが、景況感にはトレンドがあり、弱いときの舵取りも経営としての大切な役割の一つだと思っています。
景況感の悪い中で売上をどう作っていくか、その売上の中でどうファイナンスしていくのかという事も大きな課題になるでしょう。
しかしながら、前期に新規の開拓を含め、仕事量の下支えはしっかりしたものがあり大幅に売上規模が崩れる体制にはない底堅さを今は作る事ができています。安定して仕事を受注していき、新規のお客様にも充分信頼いただいて追加で仕事を取っていければ良いのです。
セントレア、万博から続いた時期的要因が落ち着いた後の対策としては充分取れていると思いますので、引き続き信頼を得るための売上作りを進めていければと思います。