2011年1月1日
あけましておめでとうございます。
年末の買出しをした際にコッソリ買った一冊”ハーバードの「世界を動かす授業」”を、早速元旦から読みました。年末年始は、プライベートの時間をたくさん取れるので本をたくさん読むことが出来て嬉しいです。
この本も、注目国の政治と経済が歴史的背景と現代情勢まで纏まっていてとても良書でした。
最近読んだ本では、「世紀の空売り」が面白かったな。サブプライムのお話ですが、当事者の実感が良く伝わってきて、リーマンショックあたりを理解できていない人にとっては入門書としてもお勧め。
また、大前研一さんの「お金の流れが変わった! 」も現在の中国のバブリ具合や新興国をホットマネーと新興国の関係など、参考になる事がたくさんあった。
旧年は、取引先がドンと増えたり、子供が生まれたり、上昇機運の強い一年でした。
特に後半から良かったのだけれど、良い時期というのはそれ程長くないと思うので、中々良いなと思えているこのタイミングでしっかり攻めておかないと。ジリ貧になってからでは打つ手が限られてしまうからね。
今年も頑張って良い年にしましょう!
2010年12月29日
学生時代の友人や、前職での先輩・同僚等に私の性質を聞けば、恐らくほぼ全員が「攻め・機動力」等を挙げるだろう。自分でもそういう性格だと思い込んでいたし、口癖のように使っていた言葉がドレもコレもそんな感じだった。
「絶対に負けない」やら「勝負はこれからだ」やら、誰もがウンザリする様な局面で、更なる攻勢を担当するのが自分のポジションだった。失うものが無かったからできることだったし、自分が玉砕しても大勢には影響しない(フォローする人もちゃんといる)のが分かっていたので、思いっきり攻めることが出来たのだと思う。
自分で事業を起こして、責任を伴うようになるとどうしてもバランスを意識するようになる。創業以降で付き合っている人達から私の性質を聞けば、攻めや機動力を上位に挙げる人はほとんどいないだろう。
しかし、今この時代で、自分の会社で、自分の役割は何か?と問い直してみる。
大きな時代の変換期を迎えるにあたって、リーダーに求められる気質は何か?と考えてみる。
そう。あれだ。あの頃あれほど熱かった気持ちを今こそ取り戻す時なのだ。
ということで、来年の私は暑苦しい漢に舞い戻る事にしました。
「いくぜいくぜっ!!」
2010年12月29日
本日は仕事納めでした。
昨日が最終営業日の会社さんが多かったので昨日まではあいさつ回り中心でしたが、本日は一日事務所にこもって、請求書を見直してみたり、今年やりたかったけれどやれなかった事を洗い出してみたり。
久しぶりに一日中一人だけの事務所で濃密な時間を過ごすことができました。
この年末にかけての数ヶ月は、順調に仕事を請けることができて、去年とは全く違った活況の中での年越しを迎えることが出来ました。お客様や社員には本当に感謝です。
一方で、採算的には苦しい状態が続いていて、先行で投資したものは総じて芳しくなく、採算見込みの立たないものについては早めの見切りが大切になってくることでしょう。新しい事にチャレンジすることは大切ですが、退くタイミングも同様に大切な経営判断です。
そして良い時にこそしっかりと体制を整える。
主体的に仕事が出来る人を一人でも育てていく。経営って、スタッフ一人一人のココロに火をつけていく仕事だからね。こんな時代だからこそ、良い仲間を作っていかなきゃ。
本当に良い一年だった。
来年も今年以上に楽しみな一年になりますように!
2010年10月24日
新入社員はもちろんの事、新しい人間関係や組織の中で新しく参加する人が心がけて欲しい事、まとめてみました。丁度インターン生も来ていてはなす機会があったものなので、備忘録的なものです。
1.笑顔・挨拶
ビジネスをする上で、笑顔ってどれだけ出ていますか?真剣であるほど中々笑顔でいる時間って少なくなるものなのです。でも、対人の何かをするときにはまず笑顔をきちんと意識できるかというのは大切です。またクレームを付けられる、と分かっている時でも、話題が出る前にはまず笑顔で。クレームを付けるべき立場に立つ人であれば分かると思いますが、笑顔で好意を抱いてもらっていると分かっている相手に、怒り続ける事は難しいのです。
次に挨拶。業界や場所・雰囲気によって使い分ける気遣いを忘れない事。何処の職場でもガソリンスタンド並の大きな声の挨拶は不要です。積極的に声をかける起点にする。急がしそうであれば目があった瞬間に目礼する。それだけでも大切なのです。
2.質問・報告
質問は、一旦自分で考えてみて、YES/NOや選択で相手が応えられるように落とし込んだ状態で行なう。数分考えてみても、さっぱり分からない問題(誰か属人的な形で外にやり方が出てきてなくて調べられそうにも無いもの)は、考えても何も出てこないので相手の区切りを見計らって聞く。
報告は、起点・プロセス(継続的に)・結果の3点を意識して行なう。トラブルの起点は早目が基本。しかし、ドンドン変更になるような時は、報告タイミングの見極めが大事。プロセスの報告タイミングで、定期報告以外に報告するタイミングは、影響の大きさ、既知か未知か、決裁権は自分か他者か、誰かの手を借りる必要があるか、あたりを意識して、決めるとよいと思う。
3.優先順位
最初に、先入先出方式で処理していたとしても、複数の仕事が入ってきて、重要度・期間・緊急度等で優先順位を付けなければならない時が来る。チーム単位で考えればどうしても緊急度の高い案件が優先順位は高くなってしまう。キーマンを重要度の高い仕事に振り分ける為には、(緊急度は高いが重要性は低い)という仕事からキーマンを遠ざけねばならない。だから新人の優先順位は、緊急度の高いもの、期間の短いものをサクサク片付けていく事が大切。
4.リマインダ
優先順位を付けるようになっていくと、手がけで保留になるものが出てくる。そこでいつ思い出して取り掛かるか、というスキルが重要になる。リマインダのタイミングは納期から逆算する。という事だ。納期が決まっていなかったら、本当は受けるタイミングで決めてしまうのができるビジネスマンだろうが、一方で引っ張れるならある程度引っ張りたいというのも多くの仕事を抱えているビジネスマンの本音だろう。それで、納期が決まっていなかったら、いつが納期になるかというと「依頼者が問い合わせてくる直前」だ。依頼者のリマインダに引っかかってしまうようでは遅いわけで、そこに間に合わせるように仕事を行なう。問い合わせがきてしまうくらいなら、いついつくらいに仕上がりそうです、といえるようにしたい。
5.見積もり
リマインダの項目を書いていて思ったが、依頼を受けた仕事がどれくらいの期間で終えられるかの見積もりができるのは大事なビジネススキルだ。仕事は殆ど時間との戦い。期間がかかるものや色々な人のタスクが入り混じっている場合には可視化する能力も見積もりの中に入りそうだ。
6.起点
何かのルーティンワークを覚えたら、その仕事の起点を必ず意識する。指示待ちの残念な人になるか、自分から動ける組織に不可欠な人材になるかは、起点が分かっているかどうかだけだ。
7.成果の記録
何かの仕事を行なったらやりっぱなしにしないでドキュメントに落としておく。次の人が同じ事で躓かなくなるし、これの積み重ねが集合知としてのノウハウになり、企業のクオリティになる。半端で終わって、成果として残らなかったとしても、過程と結論は残す。仕事の成果に意識がいく事が新人の卒業であると共に、自らマネジメントできる一般的な社員の入り口になるのだから。
こういうの書いているとキリが無いのだけど、当社で働こうとしている人には、できるだけ意識してもらえると嬉しいです。
2010年10月24日
最近当社の中でも営業をやるスタッフが増えた事もあり、新規にお付き合いする人の数がぐっと広がってきた。お客様やパートナーさん、どのような関係になるかまだ分からないけれど、とりあえずご紹介していただいた人まで、本当に様々で、その人達が期待してくれている「自分の役割」というのはいったい何なのか立ち位置が難しい事も本当に多くなってきた。
時には何処までもお客様のために融通を利かせ従順であり、時には社会的な規範から外れないために規律を守り、時には誰かの顔を立てるために無償で走り回り、時にはスタッフの不満の受け皿になるために只々飲む。
先日ある社長さんと自分の立ち位置や役割、振る舞いなどについて、そういう話をしていた。
まっすぐ生きていきたいなぁと思う人にとって多面的に顔を使い分けるのは多少違和感なりストレスなりを感じるものだ。
その社長は「でも、僕達は経営者だからね・・。軸がぶれなけりゃいいのさ。」とだけ応えて静かに微笑んだ。
ありきたりな回答だったのだけど、深いなぁと感じた。
「経営者だからね。」
という言葉は、そのとき以来とても気に入って、時々使っている。
けれどあの深みは伝えきれていない。