2006年8月29日
本を読むとき、学習するとき、私は精読しない。
ガーっと速攻で最後まで読んで、暫く期間をおいて、もう一度最初から最後まで一気に読む。
読み返すのは、数日のときもあるし、何ヶ月かの時もある。
世にマネジメント関連の本はいくつもあるが、人から伝え聞くので最も陳腐でつまらないと思うもので、自分が読むとハマルものは、ドラッカー本ではないだろうか。
一読では魅力を把握しきれない。
人にはうまく伝えられない。
だからこそ。
人から聞いてもピンとこなくて、何度と読むうちにギクリとする箇所に惹かれていく。
自分の置かれている立場や状況によって気になるポイントや消化できそうな内容は変わっていく。
お父さんの世代でも知っていて、最近のインターンの子まで研究している。
ハマル本っていうのは、時代を超えるんだねぇ。
2006年8月24日
「最近インターン生にばっかり企画をやらせていて、パワー落ちているんじゃない?」
と、云われてしまうと恥ずかしいので、私自身も一つチャレンジしてみようと始めたことがあります。
立ち上がれニッポン!
起業家100人挑戦日記
http://dblog.dreamgate.gr.jp/100entre.php
社長室よりもやわらかめのトーンで、何よりも「これから起業して活躍したい」と思っている子達へのメッセージになればと思います。
社長室も引き続き当社の指針・やっていこうと考えていることを中心に頑張って書いてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
2006年8月24日
最近、証券時代の先輩H氏と飲む機会があった。
お互い「ネットレ」のサービスを生み出すために、必死になって働いた戦友だ。
現在その証券会社には、私の新人時代にビジネスを叩き込んでくれた部署「メディアマーケティング部」の人材は、部長以下一人も残っていない。
しかし、あの頃一緒に戦って築き上げたサービス精神やそれぞれの生き方は、私の誇りとなって今でもしっかり私を支えてくれている。
H氏とは当時は「先輩−後輩」の間柄だったが、今ではお互い「戦友」と思っているので、率直な話題や見解を話すことができるようになった。
「使い古された話かもしれないけど、俺の3つ下には何処に行っても優秀な奴がいる。日向もそうだと思うし、その後の会社で俺の上司だった奴もそうだ。何故か1つ下、2つ下ではなくて、3つ下なんだ。そして、それはナナロク世代の話を聞いて、すっげぇ納得したんだ。」
私はナナロク世代の話自体を恥ずかしながら知らなかったし、自分のITリテラシーがそれほど特殊な環境下で作られたとはあまり感じていなかったのだが、H氏の実感はちょっと衝撃的なものだった。
しかし思い当たるフシはある。前から同世代のIT系社長は注目してしまっていたのだが、確かに同い年の起業家というのは有名どころだけでもやたらと数が多い。
思いがけない幸運だとしても確かにそれは感謝したい。
そして、自分は自分のスピードで歩むが、同世代の先駆者に想いの熱さだけは負けないように。
2006年8月22日
「自己資金に対するこだわりを教えてください。」
・・・。
いつも割と困るのがこの手の質問だ。
確かに資金はたくさんあったほうがいいと思う。
しかし、と少し考える。資金がたくさんある中での経営を考えるのは、誰にでも考えやすいのかもしれない。だが、資金が小さければ小さいなりのマネジメントが可能だと思えるのが、責任あるベンチャーの生き方じゃぁないだろうか。
基本的にそもそも初期から他人資金をあてにしている経営計画のほうが、むしろ不自然な気がする。
「ある程度の規模になるまでは、判断のスピード感を疎外させないためにも人の資本は入れたくないのです。」
「私は証券出身ですので、直接金融で資金の調達は考えていきたいですね。」
いつもその時々本音で回答はしているのだけど、「まだまだガバナンスの体制も十分に築けていないうちに、お金を安心して預かれない」というのが、今の自分の本心かもしれない。
それでも、「せっかくのチャンスがあったのに」という思いをしたことが何度もあったのは事実だ。
今後は、自ら道を閉ざすことなく「資金調達」について真剣に考えなきゃいけない時期に来ているのかもしれない。
2006年8月21日
「元気で優秀な若手社員さんですね!」
私もそう思う。
彼らは非常に優秀な若手だ。しかし社員じゃない。
学生を取り巻く市場はちょっと変わっていて、新卒採用では学生が好きなだけいい会社を選ぶことができるのだが、インターン募集ではまだまだ受け入れる企業は少なく、すばらしい学生を企業側が選別できる立場にある。
だからインターン生はちょっとうちにはいそうにもないすばらしい人材が続々と来ることになるのだ。
「いや、実は社員じゃなくて、学校から受け入れているインターン生なんですよ。」
お客さんや関連業者に対して、≪トライアンフは何か新しい事に取り組んでいる≫と思われる事は重要で、同時に≪当社くらいの規模の会社でも果たせる社会的な貢献とは何か≫をうちの社員が考える機会はもっと重要だと思う。
実際に増資手続きや株式会社化など最近の当社のプロジェクトは「優秀な若手」であるインターン生の貢献が大きい。そして8月に受け入れているインターン生も当社のまだまだ不備の多い必要書類の体制を整え、研修のプランやアルバイト採用の広告内容を考え、深く当社の業務に貢献してくれている。その中から、彼ら自身がつかむ「経験」によって自分なりに学んでくれたらうれしいと思う。
以前からよく話に聞く、インターン生をバイト代わりに使うというのでは論外だと思うが、最近大手では、インターンを採用試験の一旦位のつもりで行っているという話をよく聞く。
これだけ採用が厳しいと企業が囲い込みたがるのは気持ちとしては本当によくわかるのだが、当社は「インターン」の意義をもっともっと学生側にとっても価値あるものになるように考えていきたい。
でも、若い世代の質が高いのはうれしい。
「俺もあと10年若けりゃなぁ・・」
インターン生を見るまで考えたこともない言葉がポロリ。
まだまだ若いつもりが、後数日経てば三十路。
学生の優秀さに押されないように、がんばんなきゃね!