2009年10月16日
雇用先がなくなるほど、起業を考える人が増える。
それは、そうとして、起業する時に必要なものはなんだろうか。
資金?入念な準備?アイデア?技術?
もちろんどれもあったほうが、良いに決まっているけれど、必勝法は、
「太い客をつけた状態で起業する」という事だ。
客ありきの状態で、同じ業種、同じエリアでスピンアウト起業した人が一番強いし失敗が無い。できるだけ上流のお客さんを握っておけば、仕事もそうそう途切れない。相当営業に自信がある人を除いて、起業の必勝パターンは客をつけた状態で走り出す事に尽きる。
逆に一番失敗するパターンは、「事業計画書」から入るパターンだ。やったこと無い業務、お客様を見たことも無いマーケット、一緒に仕事したことの誰もいないエリアで、自分が「得意だ!いける!斬新なアイデアだ!」と思い込んだケースは見事なまでに失敗する。身の丈にあった自己資金で小さく始めれば傷は浅いが、大々的に資金計画を立ててドカンと初期投資してしまったら最悪だ。復活の目は二度とない。
創業支援の話が出た時に注意しなければならないのが、後者のパターン。普通、既存の企業が新設法人を相手にビジネスをすればフッカケルつもりなど無くてもイイお値段になってしまう。なにせ、これから事業を展開しようと考えている会社に勝負できる資金などそれ程無い。ベンチャー相手にすぐに回収なんて考えれば、自然に「事業計画書から資金計画を立ててドカンと初期投資」パターンに道案内する事になる。だから、ベンチャー支援の王道はボランティア・・とは言わないまでにも、ゆっくり育ててから長いスパンで回収しようと思っている会社にしかできないものなのだと思う。
話が少しそれてしまった。
しかし、「そんなコトいっても現在そんなお客さんいないよ。」という事であればどうしたらいいだろうか。
お勧めとしては、関連する業界にアルバイトでも何でもいいのでもぐりこむ事だ。親しい人を作って人脈を築いていって自分のファンになってくれるお客様を育てていく、最後に仁義を切って独立する。
お金や知識は後からでも何とかなるのだけど、お客様を後回しにすると全然会社が回りません。