2007年9月25日

成功する起業

会社を立ち上げて間もない頃、同じように起業した経営者と何度かお話しする機会がありましたが、今も続いている会社となるとビックリするほど少ない。
これが会社を興すって事の現実なんだなと思いながら、ふと続いている会社の共通点はなんだろうという点が気になった。
一つは継続する仕事を発注してくれるお客さんを確保している事。
そしてもう一つはきちんと売上金を回収できている事。
大きい仕事も小さい仕事もあるのだけど、継続性を視点に入れることが出来るかが会社組織を維持していくのには大切で、おいしい仕事しかしない会社や自分の思い通りになるプランしか実行しない会社というのは中々続かない。
世の中にはおいしい話って実はそれなりに転がっているのだけど、一発ものの良い話に乗った会社はその話が終わった後の運用がとても難しい。食いつぶしてしまうのもあっという間でそういう仕事のとり方をしている会社に継続性は望めない。
そして、資金繰りに詰まって舞台を降りざるを得ないケースもベンチャーにはありがちで、回収計画がうまくいかなかったために会社をたたむ結果になったところも多かったのだと思う。
仕事をしてお金がもらえないのは本当に苦しくて、当社もギリギリのラインを渡り歩いた事が何度かある。起業するときにお客様で「営業が強く財務の弱い会社」と付き合うときは要注意で、共倒れでひっくり返る事が無いように気をつけねばならない。
そうはいっても会社規模の小さいうちに良い会社と付き合うのは難しく、どうしても危ない橋を渡る事になるのだと思う。うちもそうだった。大切な事は危ない橋を一点集中で渡らないこと。一つの商品や一社のお客さんに頼らないで、地道に誠実にやっていく事が回収のリスクを減らす事になる。
これから会社を興す人は、上の二点に気をつけて欲しいな。