2004年12月23日

《総務のスペシャリスト》

私は昔から、営業第一主義、現場作業第一主義の考え方には、強く嫌悪感を抱いていた。お客様から料金をいただくまでには、仕事を取る。サービスを売る。といった「目に見える」部分の他に、広報や事務作業など様々な要因がバックグラウンドで発生している事を全員が認識すべきだと考えているからだ。
では、財務・人事・事務などの仕事を総務とまとめて呼ぶことにし、経営全体から見た総務のパワーバランスはどのぐらいが適切だと思っているか?と問われれば、2~5%であると答えたい。しかし作業量は本当にこのパーセンテージか?と問われれば、絶対にもっと大きな数字になる。そこで、バックオフィスの人間は一騎当千のスペシャリストである必要に迫られるのだ。しかし、今の当社のように小さい規模のうちは専任で総務をおくわけにはいかない。5%未満の業務のために1人を割くわけにはいかないからだ。つまりこの規模であれば、総務を担当する人間は一騎当千のスペシャリストであり、かつ自分も利益を稼ぎに行く現場・営業の一線に立てるゼネラリストでなければいけない。
それでも・・。ここまでわかっていても思ってしまう。総務のスペシャリストは絶対に専任で必要である。これはきっと割合の問題だけではすまされない。法人として存在する義務の一つなのかもしれない。