2004年12月29日

《戦略商品》

マーケ論で、「戦略商品」と云えば
・育成商品
現在の商品構成にはない商品で、近い将来、市場や需要の変化によって中心になるだろうと考えられる商品。将来を担う柱商品。
・新チャネル商品
旧チャネルを維持しつつ、新チャネルの開拓を意図した商品。業態別商品や別ブランド商品、プライベートブランドなど。
・限定商品
需要期や不需要期をねらった期間限定商品、弱い市場での地域限定商品。
・競争相手牽制商品
競争相手の新商品をけん制したり、競争相手の参入を阻止するための商品。
・新事業商品
商品ラインの拡大、新市場開拓、もしくは事業の多角化を意図した商品。
上記の様な側面を持つ商品やサービスの事を指す。証券では投資信託を戦略商品と呼ぶことが多いが、これは10年以上前、野村が投信を戦略商品として位置づけ大躍進したのに倣ったのだろう。
当社ももう少し業務が安定したら、次の飛躍のキーは戦略商品の開発・営業にかかっていると考えている。人的資源にも資金にも限りがある以上、むやみに多角な業務を手がけるわけにはいかないだろう。ある程度ニーズがあり利益の見込めるサービスに絞り込む必要がある。そしてそれを集中して売り込むのだ。現在は戦略商品を選別するためのトライアル期間であるといっても良い。だからこそ、配線もやるし、運搬もやる。販売支援もするのだ。「何でもやります。」「フットワークは軽いです。」は、確かに当社の大きな魅力の一つではあろう。しかし、本当に大きな利益を上げるための骨格となるサービスというものは、特化したどこにも負けないものである必要がある。
戦略商品の新規企画、開発といった業務は企業の花形業務である。この仕事が将来の方向性を決めるのだ。