2005年3月3日

《堤氏の失敗》

連日株式がらみのニュースが続く。
コクド・西部グループに関する堤氏の戦略が現在たたかれているけれど、彼の戦略には非常に見るべきものがある。失敗点として上げられるのは、他人名義、名義貸しによる不当な株式支配とその情報を隠した株主比率の虚偽申請、インサイダー取引、ここまでである。
コクドという非上場企業による上場企業の支配やグループに対するワンマンな経営手法などは、彼流の経営手段として恥ずべき事は何もない。特に実業界・スポーツ界・政界などにおけるいままでの貢献を考えれば、これらの経営全てを悪とすることに何のメリットもないだろう。彼の抱える株式が支配するグループが不良債権の塊であろうとも、税金が投入される形以外で決着がつくならば、純粋に各株主がかぶるべき問題であろう。
彼の悪かった点は法律に抵触する部分までであり、全てを否定するやり方は成熟した社会のありようではない。いつもどおり、もっとも稚拙な評価はマスコミが率先して流す。