2005年1月30日

《不安》

強気の創業社長として楽天的に生きている様に見られがちな私も、何かに向かって一歩を踏み出す時には大きな不安や悩みに捕われる事になる。そして、主観的になればなるほどその不安や悩みは大きなものになる。だから私は、不安に思うときはあえて自分を客観視する事にしている。その人にとってどれほど大きな不安であっても、どれだけ深い悩みであっても、人から見ればたいしたことではない事が殆どである。
客観視できれば解決は簡単で、最後はリスクリターンで考える事になる。客観視した自分から見れば、「リスクを取るべく賭けるものは、所詮自分の人生くらいなものだ」と割り切ることができ、賭けてみる価値が十分にあると判断できるものばかりだ。
だから、不安に思っている事や悩んでいる事の答えというものは、人に答えてもらうまでも無く、自分の中にすでにあると言い切っても良い。人に相談したり、こうした場に書いたりするのは、つまりは客観的な自分を引き出すための予備動作に過ぎない。
しかしながら、大きなリスクを取ろうとしているというのは、大きなリターンを期待しているときになる。客観視しきれないほど大きな不安を抱えているときは、大きな成功に向かって踏み出そうとしているときでもある。
だからこそ不安に思うときは、同時に期待に胸を躍らせているときでもあり、この上なく私らしいと思う瞬間でもある。