2005年7月17日

《タイムマネジメント》

私は計画しない。
実行することを旨として、日々ギリギリで優先順位を切り替える。計画しないが、マネジメントを放棄しているわけではない。私が管理すべきものは計画ではなく「時間」である。
世に多くのものが市場原理に従って需要と供給のバランスを得る。しかしながら、時間については需要は無限大に増えても、供給はこの上なく固定的だ。お金などの高価な代替する財によってすら交換することも蓄積することもできない。まさに過ぎ去るのみ。言い換えれば消費されていくのみだ。補充の利かない最重要財である。ただできる事は、定量である時間というものを「より消費しなくてすむ手法」を駆使するのみである。
私は時間を大切にする。大切にしたいのは私の時間だけでなく、クライアントであれスタッフであれ、関係者の時間は須らく大事にしたいと思っている。
だからこそ、クライアントであれスタッフであれ、他者の時間に鈍感な人とは非常にビジネスがやりづらい。
時間に遅刻するスタッフ、指示する仕事も無いのに無駄に残業させるクライアント、時間どおりに始まらない終わらないミーティング。そうした事案について当社はきっと優しい企業ではない。
人の時間を大切にできる。関係者全員そう思ってもらえれば、「能率」を声高に叫ぶ必要も「計画」を机上で描く必要もきっとなくなるだろう。