2009年3月24日

《人の繋がり》

世界的なリセッションで確かにモノを売るのが難しくなっている。
海外市場を当てにしてきた生産現場は酷い事になっている。
在庫を吐き出すまでは、設備投資も生産もキュゥッと縮まざるを得ない経営の事情も良くわかる。
だけど、こういうときは人は前向きであろうとするし、助け合おうとする。新規の営業をする人は感じているのかもしれないけれど、最近は色々な人が話を聞いてくれるし、飛び込んでくるような見ず知らずの人にも自分の事や現状を話したがる。不安だと人は誰かになんでもいいので話をしたくなるものなんだと思う。まぁ一方で余剰資金はどこも無いと思うので「話はするけど買わないよ」という事になるとは思うけれど。
当社のサービスはプッシュしたからといって、お客様から注文が沸いて出るものではない。お客様がこんな仕事とってきたよ。人手が足りないよ。ノウハウが無いよ。となってから初めて仕事が発生するので、いかにタイムリーに相談に乗って融通を利かせ、フットワークよく動けるかが営業の仕事のポイントになる。「いつでも気軽に相談してくださいね。」というのは保険の営業に似ているなぁといつも感じる。
こういう時勢にうちのような営業はやりやすい。
プッシュして売るようなものは何も持っていないし、気軽に相談できる関係さえ築いていれば良いので、会って話せればニーズは後からでかまわない。どうせモノは壊れるから保守する人は必要なのだし、パソコンをナマモノのように数年で買い替え続けたり、新規の設定が必要なシーンがあったりするのは、景気がドウコウというのとそれほどかかわりは無い。
と、いうことで、今は人との繋がり強化重視で。新規のお客様のお仕事は、やり方が既存とは違ってスタッフも大変だと思うけれど、柔軟に対応していきましょう。

2009年3月12日

インターンを終えて

毎年インターンから教わる事はとても多い。
思えば、ユーチューブもニコニコ動画もミクシーも殆どインターン経由の情報だ。
学生の中で流行っているものは、合法か違法かの線すら引かれていないものも多く怪しくてこういう場所には書きにくいけれど、大きな流れを作っていく原動力になる。
流行りモノを楽しいという視点だけで使っている状態は第一段階。根底にある発想を理解して自分なりに味付けするのが第二段階。それをビジネスに載せるのが第三段階だとすると、動画サービス系のものやコンテンツの加工ものは、中々第三段階にまで上がれずにいるのだと思う。
最近上場にメリットが少なくて、ビジネスに乗る前にサービスを売り払うケースもベンチャーには増えているので、ゴールの形ももっと成熟していかなきゃ遊びの範囲を超えるのは難しいかもしれないね。
ともあれ、今流行っているものを自分なりに考えるってのは楽しい。
いつか大きな流れに自分が参加することがあるかもしれないしね。
また、インターン受け入れます。
良いネタ持ってきてください。

2009年3月12日

《軸足の転換》

ITサポートを取り巻く業界では、この数ヶ月で大きな変化を迎えている。
一つは、昨年からの大手登録型派遣業務の廃業・撤廃によるスポット業務の受け皿の消滅。
もう一つは、年末からの常駐外部スタッフ切りによる企業内部の緊急案件の受け皿の消滅である。
この流れは何を意味しているのか。
企業活動には波がある。
沢山仕事があるときもあれば、供給過剰になって調整しなければいけない局面もある。在庫が増えてしまう時期もあるし、足りなくなる時だってある。もちろん需要がバブって何でも売れる時もあれば、弾けて何も売れなくなる時だってある。
世界的な調整局面となっている現在では、バッファを削りに削っても追いつかないくらいにモノもサービスも売れなくて人手は過剰になっている。生産を限りなくゼロにしても有り余る在庫を処理するだけでもまだ暫くは時間がかかる。
では、在庫の調整局面が終わったときや、新たな需要がどこかで喚起された時、バッファが無い状態でどうやって対応するのだろうか。
決まっている。
ノウハウを持っている、価値観を共有できる外部にそのバッファを持たせる事になるのだ。
昨年からのガソリン騒ぎを覚えているだろうか。
どんどん高くなっていき、リーマンショックと共に暴落してきた。
為替の騒ぎを覚えているだろうか。
どんどん円安に推移していたのに、リーマンショックとともに急に円高にふれてきて、日本の輸出関連企業を天国から地獄へ導いた。
しかしながら、ガソリンやら商品の暴落も、急激な円高傾向も今年に入ってから既に下げ止まったり反転したりしだしている。いつまでも急激な変化をし続けるマーケットは無く、大きく動いた後はやはり大きく戻すことになるのだ。
残念ながら世界の株価やアメリカの住宅着工数が同様に落ち着いたとはとてもいえないので、まだまだリセッションは続くだろうけれど、どこかで次の波が押し寄せる事は疑いない。
さて、冒頭の業界の流れに戻ろう。
この数ヶ月で、確実に固定の「安定業務」は消えていった。各社同じだろうと思う。一方で、バッファを失った各社からの「スポット業務」は静かに増え続けている。実際にバッファを吸収する受注余力を各社持っていないことは段々明らかになってきている。
そしてまた、バッファを吸収してきていたスポットをメインとする大手業者というのは今や存在すらしない。
軸足は?
軸足は反転攻勢の時期に合わせるように持っていようと思う。
そこまでには、暫く時間がかかるかもしれないけれど、人と人の中に蓄積される技術やノウハウは一朝一夕に身につけられるものではない。
今はできるだけ負担を少なくしながらバッファを可能な限り保ち、凌ぐ時期であって、手持ちの人や資源を軽々しく切り離す時期ではない。
ガソリンの高騰した半年くらい前の時にこのブログにも書いた事だが、「休むも相場」なのだ。天辺やどん底でパニックになりながら判断して、ロクな結果になることは無い。
こういう景気の悪い時期には、実は人間関係は築きやすいし人やノウハウも手に入れやすい。
バッファとしてあふれ出るスポットもポロポロ発生している。
財務も良好で資金も充分にあるし、ずっと誠実に仕事をしてきた作業者を取引先も高く評価してくれている。
必要な変化は受け入れて、じっくり行きましょう。

土曜日に名古屋の異業種交流会・・なのかな。
名古屋ベンチャーの祭典みたいのがあって、行ってきました。
http://n1-gp.net/index.html
知り合いがちょこちょこいましたね。
頑張っていた様で何よりです。
ちょっと趣味に寄ってしまいますが、面白い会社があったのでひとつ紹介。
株式会社スタートランプ
二次会のプロデュースやマジシャンの派遣、マジック教室等をやる会社さんです。
おいらも一票入れたけど、準優勝だったんだね!おめでとー!!
名古屋ってテンヨー出てきていないんでマジシャン不毛の地だったんだけど、最近「手品師」みたいな実力派マジックバーもできたし、マジック業界内ではひそかに熱い町なんだよねぇ。
スタートランプも出来たての会社みたいだけど頑張ってほしいです。
さて、ドリームゲートのブログを使わせてもらっているので一つ宣伝です。
只今ドリゲの会員になると、特典キャンペーンのE-bookがもらえるそうです。
詳しくはこちら
よし。他社のCMばかりやっていても食っていけないので、仕事がんばろうっと。
ベンチャーが燃えなきゃ名古屋は冷えゆく一方だからね!

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
さて、今年も去年に続いて元旦仕事から始まる一年になりましたが、緊急対応や挨拶回りで全く腰を落ち着けられる時間がありません。
お客様や協力会社さんを回っていて感じた事なんですが、大きい会社程苦りきっている顔をしているなぁと思いました。
それにくらべてウチくらいの規模感の会社は飄々としていて、「うちなんて一年位前から景気悪くてぜーんぜん影響ないよ」って云うところから「新しくこんな事始めようとしているのだけど・・」と楽しそうなところまで、悪ければ悪いなりにやり方はそれぞれだなぁと感じました。
うちは・・というと、この1月はなんだかとっても忙しい感じで上々の滑り出しです。もう少し面接力入れないとなぁ・・と。
今年も一年頑張ります!