2010年10月24日

経営者だからね。

最近当社の中でも営業をやるスタッフが増えた事もあり、新規にお付き合いする人の数がぐっと広がってきた。お客様やパートナーさん、どのような関係になるかまだ分からないけれど、とりあえずご紹介していただいた人まで、本当に様々で、その人達が期待してくれている「自分の役割」というのはいったい何なのか立ち位置が難しい事も本当に多くなってきた。
時には何処までもお客様のために融通を利かせ従順であり、時には社会的な規範から外れないために規律を守り、時には誰かの顔を立てるために無償で走り回り、時にはスタッフの不満の受け皿になるために只々飲む。
先日ある社長さんと自分の立ち位置や役割、振る舞いなどについて、そういう話をしていた。
まっすぐ生きていきたいなぁと思う人にとって多面的に顔を使い分けるのは多少違和感なりストレスなりを感じるものだ。
その社長は「でも、僕達は経営者だからね・・。軸がぶれなけりゃいいのさ。」とだけ応えて静かに微笑んだ。
ありきたりな回答だったのだけど、深いなぁと感じた。
「経営者だからね。」
という言葉は、そのとき以来とても気に入って、時々使っている。
けれどあの深みは伝えきれていない。

久しぶりの更新になります。
小さな会社で大きな仕事を請けてしまうと、どうしても社長以下全員が目の前の作業に追われてしまいますね。
反省の意味を込めて、今回の主題は「お仕事がある時に打つべき策」を考えてみようと思います。
目先の業務の取り回しで目一杯になってしまうと、営業的な活動が中々出来なくて、案件の収束期に新たな仕事を確保できなくなってしまうこと。大きなお仕事を戴けるお客様ばかりに手をかけて、長く安定的に付き合っていただいているお客様にまで手が届かなくなってしまう事。人材の獲得や教育など、長い期間をかけて継続的に行なわなければならない事がストップしてしまう事。
売上等に心配をしなくても良い反面、気をつけなければならない事がたくさん出てきます。
さて、お仕事がある時に打つべき策。本日の主題ですが、このテーマの第一位はズバリ「人事」。
人事は、ヒマな時にはできない事なのです。少なくとも効果的にできない。
弛緩した雰囲気の中で採った人材は、中々スタートダッシュが効かないし、育成にしても身についていかない。忙しい中でこそ、きちっと選抜し、育成し、きちんと戦力に落とし込んでいく必要があり、それが継続的な社業の発展につながっていくのだと思います。

だんだん仕事量が増えてきていて、各社体制の強化に走っている。
この2年くらいの縮小でどこの会社もコアスタッフ以外の人が維持しきれていないので、いざボリュームが増してくると折角の仕事をこなしきれなくなるのだ。
そうなると、体制を維持して品質を落とすことなく、ぐっと我慢してきた会社は強い。
お客様やパートナー企業さんを回っていると、一つの流れに気がつく。
「既存のやり方では駄目だ」という事。
意味するところは二つあって、ひとつは今までブランドや信用を期待して、それなりに大きな会社に依頼していた会社が、積極的に小規模集団を開拓しながらパートナーにしているという事。もう一つは、個人事業のように体制を持たずに一人でやっているところにはお願いしにくい仕事が増えたという事。
流れを引き起こしているのは、この不景気の間で進んだ人事異動が根底にある。仕事が無くて疎遠になっている間に担当者が移動になったり独立したり、引退したり、抜擢されたり。
俗人的なやり方をしていた企業ほど、人が変わることによる体制の変更は激しい。
コストは厳しくいわれているし、かといって一人を一月なり一年なり、丸々食べさせられる仕事ボリュームは無い。しかし突然ボリュームが増えて仕事の重なる日は増えているし、こなしきれない状況や取りこぼしは許されない。。そんなちょっと要求として実現が難しい担当者の気持ちに応えられる体制を持っている事業体が中々無いのだろう。
うちのようにスポットを得意としている会社にとっては、チャンスになりえるし、変化の潮目を感じ取れない会社にとっては、この数年は厳しい転換点を向かえそうだ。

2010年7月22日

軽貨物用の車輌

今行なっている案件で、軽貨物用の車輌を2台購入したのだけど、秋頃にその案件が終わったら、車輌をどうしようかという事を今考えている。1台はアテがあるのだけど、もう1台、普通に乗っているだけじゃ勿体無くて。
丁度、中区丸の内というイイ場所に車輌があって、スポットができるし、それ程運搬で稼ごうと思っているわけでもないので、使い方次第で非常に強みが発揮できると思うのだけど。
特に、元々事業柄、設置や設定を得意としているし、何よりも運送業界の方たちから見るとドライバースタッフとしてみれば若い(笑)
昔取引していた会社さんで、この軽貨物を突破口の強みとして営業していた会社があったけれど、これは確かにやり方次第で面白いよなぁと思う。

2010年7月16日

《初回のお取引》

この半年は、本当にお取引先が増えた。
東京でのアプローチがその大半だけれど、ご紹介や過去にお顔合わせしていた会社さんとのお付き合いの再開、新規開拓営業の成果等、地道な取り組みが現在急接近という形で見えてきているのだろうと思う。
初回のお取引の際に気をつけていることがある。
「最初は自社の利や理を通さない」という事。
景気が悪い時期はどうしても自社の利益を先に確保したくなるし、仕事のやり方もこれまでやってきた自社の文化に合わせたくなる。
しかし、請ける立場であっても、お願いする立場であっても、最初はきちんと相手側に利益が乗る形にすること。相手の文化ややり方に合わせること。
採算化するのは、しっかり何でも話せるくらい親しくなってからで充分。