2015年11月13日

経理会計改革

当社の業界は月々によって売り上げも変動費も大きく変わる。
去年までの様に期間の長いプロジェクトを請けている時には比較的穏やかな変化だが、一番得意としている短期型のプロジェクトを積み上げている場合には、次月の予測も殆どつかない。
だからこそ月々の数字はなるべくリアルに欲しいのだけど、これがなかなかまとまらない。
大切な事は、暫定の数値を見る事だ。
今までは、顧問税理士さんの方針もさることながら、社内でも確認が終わって確定した数値しか上がってこなかったので、試算表を確認できるのが何か月も後になったりしていた。
嘗ての経営危機の際も、本格的に状況が危ういのに気が付くのが4か月も経ってからだった。
今は体制が膨らんでいて、精度よりもスピード感がより求められる。確認はもちろんしっかり取らなければいけないのだけど、まずは暫定でも数字をどんどん吸い上げて行こう。

2015年10月13日

潮流

真剣に仕事をしていると、長い期間の中で「流れが変わったな」と感じることがある。
市場の温度感だったり、採用状況だったり、国際情勢だったりするのだけども、少し前までの押せ押せな感じは相当薄まっていて、今は結構そのネガティヴ側に振れている変化を感じる。
うちの会社としては最近取引先の拡大や案件の増加で、むしろ運用が苦しいところだから、積極拡大に取り組んでいるのだけど、こうした外部環境が弱気の中での自社状況が強気という状況は、アクセルの踏み間違いでとんでもない事になってしまうので要注意だ。
今年の下半期は引き合いも多く、順調に推移しそうだけど、肌感覚を大切に、一つ一つを丁寧にやっていこう。こういう、潮流の変わり目はとても大事。

2015年8月28日

第12期決算総括

第12期の決算総括です。
本期はXPからの交換需要が一服し、業界全体は低調なスタートの後、「IT業界の2015年問題」という業界の大型案件が集中する事による技術者不足が目立つ波の高低の激しい展開になりました。当社と致しましては、本期を通じた大型案件を受注していた為、概ね予測通りの期となりましたが、人材の確保が思うように進まず受け切れなかった仕事も多かったと思います。
お客様を始め関係者の方々には、心より御礼すると共に、私の力不足をこの場をお借りしてお詫びいたします。

決算の細部を見て参りますと、年商5億2千万はお客様需要に愚直にお応えしていった結果積みあがったものだと思います。派遣業の免許更新のために思い切った益出しに走った前期ほどは、コストを絞りつくさず、社員、作業者、パートナー各社にも適正にお支払した上で、利益を上積む事が出来ました。
そして、懸案となっていた本社移転も完了し、本社のコントロール機能強化を推し進める事ができました。
また、本格的に全国展開案件をたくさん受注した期でもあり、全国パートナーへの訪問や研修を含め、積極的なパートナーシップの強化を計った一年でした。
雇用している社員の増加及びパートナーの増加もバランスよく、利益を崩さず品質を保ち、お客様への経費負担も軽くなった事のよくわかる決算だと思います。
一方、広告宣伝費は大きくかかり、費用対効果としてはとても残念な結果になっている事も事実で、この人材を確保しづらい環境は今期も継続しそうなところです。

今期は、この8月で1年以上の大型案件がクローズし、その売り上げの穴をどのようにカバーしていくのかというところが一番大きな課題となります。
先に記載した2015年問題による足元の供給不足感等はございますので、外部環境は悪くありません。まずは適正な規模感に会社体制を再編し、その上で的確に需要を吸収できるようにしていく必要があると思います。
市況としては、パソコンからスマートデバイスへの変更が急速に進んでいる事もあり、「フィールドサポート」という業態はパソコンを主眼にしてみると急速に逓減しており、スマートデバイスキッティングは大きななボリュームが出ています。また、コンシュマ再編が進んでおり、従来のコンシュマ需要が減りつつあり、一方今後はHEMS等の電力とITの融合モノの流れが来て、IP6やIOTの本格普及が始まりだした際に、とても大きな波が来るという狭間の期間になりそうです。

当社は、これまで培ったお客様との信頼関係をより積み増していくとともに、時代の変遷に対応するためのチャレンジや技術研鑽を怠らず、品質を重視した経営を今期は心がけていきたいと思います。
また、今期は海外チャレンジを行うべく、カンボジアに事業会社を設立し、運営いたします。
ご関係者の皆様には変わらぬご支援の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

関係者には適宜お話ししているので、知っている人も増えてきているのですが、カンボジアに現地法人を設立します。
覚え書きというか、ざっと考慮した事を書いておこうかと。

まず、海外進出についてですが、これは何点か前から出ようとは思っていました。リーマン・震災があって、大きく事業が低迷した時に、復活できたらやろうと考えていた事の一つでもあって、これから市場が縮んでいくのが確定している日本以外にもビジネスチャンスを模索する試みがしたいな・・って。
アジア・アフリカ・中南米あたりから候補を絞り込むとして、初手は近場のアジアにしたいなと思っていたので、とりあえずアジア。
アジアで絞り込んで行く中で、正直な所親日である程度勢いのある国なら、良いかなと思っていたのですが、調べていくと一長一短あって結構迷うものですね。
まず、親日でという事で、中国・韓国は却下。
次にアジアの優等生のマレーシア、それに台湾、シンガポールあたりまでは、もう充分発展しつくしていて、成熟しているのでこれからの大きな伸びを・・みたいなところを狙うのには向いてい無さそうだと思いました。
面白そうなのは、その次の番手として、タイ・インドネシア・ベトナムあたりでこの辺は、やってみたい気持ちもあり、でもちょっとプレーヤーが決まり始めてしまって先行者メリットみたいなものは薄いかな・・という感じと100%外資で作れなかったり、資本金などの初期投資が大きく必要だったり、撤退する時に難しかったり、日本に送金するのに制限があったり、と何かと細かい条件が厳しい・・。
最後に、最後発側のミャンマー・ラオス・カンボジアあたりなのですが、ミャンマーあたりは最後のフロンティアと言われているだけあって、最低限のインフラが結構心配な感じだったので、製造業拠点ならともかくサービスで出るのは厳しいかな・・と思いまして。
カンボジアは、プノンペンの成長加速度はまさに今から、という勢いがありますし、先行者メリットも充分に狙え、タイのバンコクとベトナムホーチミンに挟まれたメコン川周辺地域でもこれからが面白そう。そして、少額で100%外資参入でき、撤退も容易そうで、海外送金に規制もかかっていないという進出のしやすさからすると一番適していると思います。
政情も安定しているし、シハモニ国王の幼名がトウキョウちゃんと言うほどの親日国。まっさらからやるなら、この国以上にやりやすいところなんてそんなに無いんじゃないかな。

本当は何かの案件ひも付きで出たかったのですが、しがらみの無い新規アタックも良いものです。

現在登記中で、資本金を振り込む手前くらいまでいっています。
社名は、
TRUIMPH(CAMBODIA)CO., LTD.
住所は、
#10, St.109,
Sangkat Mitapheap, Khan 7 Makara,
Phnom Penh, Cambodia.

9月10月は雨期の雨量が激しい時みたいで出だしがもたついてしまいそうですが、スタートダッシュが大事だと思いますので頑張ります!