自分に余裕が無い時には、人の温かさや優しさが本当に胸に響く。
大変な時に助けて戴いた恩は、絶対に忘れられないし、時がたち、立場が変わったとしても、困ったときには力になりたいと思う。
こういうのって、ビジネスシーンであっても同じで、むしろ経営者の立場からするとビジネスでの方が恩を感じる事は多いし、積み重なってしまうものだと思う。
そうして、返しきれなくなるほど積み上がった恩に報いるには、当人だけには返しきれなくて、社会に還元していかなくては、と思うようになる。
苦しんでいた時にこれだけ助けてもらっていて、今の自分があるのだから、苦しんでいる人がいたら助けに行かなくちゃね。
その善意の連鎖が、仕事の骨格を支えている。
さ。がんばろう。

大学時代の友人はよく、「方向性が大事だ!」「指し示すこと!」という事を話していた。
理知的で間違えない。最短距離をまっすぐ行く。ついていく方も安心で、とてもリーダーシップがある人物だ。
私はその頃よく「とりあえず乗る事が大事だ!」「流れがあれば飛び乗る!」という事を話していた。
よく間違うし、きっとついていく方も大変だと思う。リーダーシップはあるのかどうかよくわからないけれど、一緒に飛び乗ってくれる仲間はどのタイミングでもいる。
その友人とも「まぁどこに行くかとか何をするかも良いけど、誰とやるかが重要だよねぇ」なんて感じで共感はあったのだと思う。
私は、人の考えなんてそれぞれだから、色々な人が自分と全然違う考え方をするのは楽しめる。対立している時でさえ、面白い考えをする人は結構好きでいたりする。

最近の私はどっち向いて歩いているかというと、昔とあまり変わらず取りあえずやってみる事が多いので、トライ&エラーは変わらない。
ひとつ大きな基軸としては、
「エネルギーの大きな方へ行け」
というのを意識している。迷ったら、面白い方、熱意が傾けられる方、一生懸命やっている誰かが参加している方。そういうのを優先させる。
でっかいエネルギーは、成功をひきつける。成功というか、人や運をひきつける。
そういうものが、大きな塊となって何かを作ったり動かしたりしていくのだ。失敗しても得るものは絶対にある。

2016年9月7日

人との繋がりの力

日向です。
今年で40歳になりました。
若い時には、ビジネスの力というのは、思考力であったり決断力であったり、知識や技術に相当大きな比重があると思っていたし、実際に感じる成長は、積み上げたそうした力によるものが多かったと思う。
でも、最近になって自分の中で伸びていると実感できるのは、胆力であったり、包容力であったり、前向きで逆境に揺るがない心だったりと、そういうものに変化していっていると思う。
中でも、人との繋がりの力は自分だけじゃどうしようも無いところだけど、一番ビジネスには直結しているんじゃないかな。仲良くなって、無理を聞いたりお願いしたりする力。そういうのの土台は、さっきあげたような覚悟だったり、前向きさや実績を伴う自信だったりに裏付けられるものだから、一朝一夕にはどうにもならない。
熟達した経営者にお会いすると、言葉の裏には哲学や信念が深く根付いているのを感じる。そういう人はより、広く深く人と繋がるし、影響を与え、大きな仕事につなげていっているのだと思う。私自身も多くの人から影響を受け、そして自分の力になっているのを感じている。

前を向いて、一人一人と誠実に向き合って、繋がっていく力に変えていこう。

2016年8月29日

第13期決算総括

第13期の決算総括です。
本期は官公庁の大型案件終了に伴う縮小の時期で、およそ月次の4割を占めていたその大型案件終了後の穴埋めを如何にすべきか、というテーマに取り組んだ一年となりました。
幸いながら、業界大手の新規取引先を増やしていくことができ、一定の結果を出せたものの、4割減のうちの2割戻しが精一杯であった期でございました。年商も12期の5億2千万から4億3千万と1億円近い減収となり、難しいかじ取りを何とか終えた数字に着地致しました。利益に関しては、赤字化しない様に取り組むので精一杯な結果となりました。
増収分は新規取引先によるスポットのプロジェクトも多いのですが、通期となる安定した取引も多く、しっかりした運用ができれば、これまでのようなゼロサムではなく、積み上げの形で増やしていけるものもあり、大事にしていきたいと思っております。
一方で、課題は人件費の高騰です。人材の確保・維持はとても難しい期となりましたし、今年以降も傾向は続いていくと思います。そのため、広告宣伝費は大きな負担となっており、効率的な採用戦略は経営の大きなテーマになっていくことでしょう。

今期に目を向けますと、足元の受注状況は決して悪くありません。年内の数字は纏まりそうです。来年も人手不足感は継続しそうですし、大型案件のお話も聞こえてきますので、技術員の確保が上手くいければ足元は安定するかと思います。
社内の今年の大きなチャレンジは中四国の拠点化です。広島にオフィスを構え、社員を置き、ここ数年当社の売り上げの底支えをしてきた中四国エリアの採算化が進めば、当社の業績の安定にも受注の増大にも大きく貢献してくれることになると思います。
それでは、ご関係者の皆様には変わらぬご支援のほど、今後とも何卒よろしくお願いいたします。