企業を猛烈に成長させ続ける経営者はスゴイ。
これはこれとして、もちろん高い評価が与えられるべきだと思うけれど、一方で経営は一社のみでその勢いが決まるわけでも、ましてや猛烈社長の目標必達能力だけで決められるものではない。
バブルの頃や今のような景気の上昇過程で誕生した企業群は、下降トレンドでどうなったか?どうなってしまうのか?という事をちょっと考える機会があってもいいと思う。今日はそんな話。
当社も含めて、こうした上昇期に波に乗った企業は、その成功体験が積み重なれば積み重なるほど、引くべき時にまで押してしまう危険性が高い。トレンドはチェンジするものだ。下降トレンドに入った時はそれなりの舵取りがあるし必要になると思う。
それはある意味今までその会社の培ってきた「成功や成長の法則」に反するものかもしれない。
しかし、客観的にどんな選択が正しかったのか?を後から検証して見ると、「なんで市場規模があんなに縮小に転じているのに、無謀な勝負にでたのか。」と感じる事例は山ほどある。
しかし、「贅肉を落とすべき時に更なる投資に踏み切ってしまう」というような、成功体験に塗り固めた経営者の決断やその思考過程というのは、自分が「社長」という立場に立ってみるとびっくりするほどよくわかる。
我々の世代は、バブル−ITバブルと、隆盛・荒廃の過程を2度もじっくりと見ることの出来た貴重な世代だ。
今、中部景気は急上昇の一途。これに乗らない策は無い。
だけど、一方でブレーキがかかった時の舵の切り方を前もって考えておかなきゃいけない。ベンチャーの事業が一過性に過ぎないものばかりでは、そこで働く社員や支援していただいている多くの方にあまりに申し訳ないからだ。
トレンドに乗るということは、常に上昇だけを信じる・・と同意ではない。
着々と歩みを進め、且つ過信しない。
私はそんな経営の舵のきり方をしようと思う。

2007年1月11日

派遣社員の事前面接

今日、電車で通勤中に日経新聞を読んでいて、「派遣社員の事前面接解禁」の記事を読んだ。
うちも一般派遣許可を受けた企業なので、はっきりといいづらい事も多いのだけど、現在の派遣法は誰にとってもデメリットな条件がそろいすぎている。
大体「事前面接解禁」って、そもそもどんな職場なのか?どんな人が来るのか?は、働く人にとっても、受け入れる企業にとっても、最も基本的な疑問だし、マッチングに必要不可欠な要素ではないだろうか。
当社もお客様の依頼方式ニーズの多様化に合わせて派遣許可を取った。どのようにビジネスを展開していくかは手探りだけど、法的なリスクの高いビジネス形式はやっぱり避けたい。
企業がきちんと適法に収益を上げられるような現実に即した法律に派遣法も改善されていくといいな。
資本金規制もそうだけど、ベンチャーがしっかり活動できるような基盤が整っていくのはすばらしい事だと思う。少なくても「働く事」みたいな人間の基本的な部分が敷居の高い難しい法律で疎外されちゃいけない。

2007年1月10日

給料日

10日に書いておきながらアップし忘れていたので、10日付けで投稿したことにしよう。
毎月10日は給料日。
うちは末締め10日払いだから、清算できるサイトが短い。今月なんて特に月初の営業日が少なくて、更に年末調整分も給料に乗せて戻したので事務処理は本当に大変だった。
その上、今年頭から始まるお仕事の調整やら打ち合わせも加わり、更に今アルバイト募集をかけているので面接も行うというスケジュールギチギチの一日になった。
だけど、会社が小さくて大変な時こそ、最優先は給料処理。入出金がきちんとした会社でなければ体制の強化は絶対に出来ない。と、いうことで、これを読んでいただけているお取引先のお客様もうちのスタッフも10日とその前日はなるべく協力してもらえると助かります。
12月に受けられた融資のおかげで資金繰りはきわめて好調。忙しくても支払い金額の規模に全く悩まずに全力で仕事を請けて支払えるというのは、とても経営者の心理としては楽。
さて、今年も頑張っていこう!

2007年1月9日

ドロップシッピング

昔から「電脳卸」等のドロップシッピング系のショップには興味があったんだけど、リアルで活きる何か手は無いかなぁとか、売るモノをサービスにしてみたらどんな感じなんだろうなぁと、考えてしまう事がたまにある。
おっと、ドロップシッピングってアフェリエイトとかに比べると認知度低いかもしれないのでとりあえず紹介。
「1ページでわかる日本型ドロップシッピングとは」
話を戻して。
当社が関連だと思っている、人材サービス業も、ITサービス業も、発想としてはドロップシッピングっぽさを持っていて、強力なブランド力やマーケティング能力がある会社であれば、コンテンツであるサービスは外部から直送しうる業態だと思う。
なにか、もう一つスパイスを加えたらぐっと引き立つかもしれないのになって、思うのは私だけなんだろうか。

2007年1月9日

《求人用サイト》

2008年はきちんと新卒採用戦線にのろう!
という事で、各地の大学の求人票を書いている。
当社のホームページの採用ページも今までの作業スタッフオンリーの1ページから、新卒・中途・バイト&個別委託・インターンと分類して掲載する事にした。
特に新卒用のページは去年ラストから年始にかけて手を入れてきたので、後はプロジェクト側を前に進めながら修正していけばいい。
今日、クライアントの部長さんとお昼を一緒に食べながら、今後のビジネス展開を語り合った。
共通認識としては、今後は実際に「人」を自社で確保している会社が圧倒的に強くなる、という事だ。
一方で、人件費を固定費から外す流れももうこれは変わるまい。アウトソースや派遣労働体系というものは、一つの業務フロー・ワークスタイルとして定着した。
だから最近の当社は、コアな業務を担う為にワキを「社員化」で固めると同時に、多くの企業とアライアンスを結びリスクは確実にヘッジする方針で進もうと思っている。
そのためには一時の利益には目を粒って協力してもらえる業者との信頼関係を築く事も大切だし、より生産性の高い業務に社員を振り分ける努力や、「どんな人にコアな業務を担って欲しいのか?」というメッセージを発し続けなければいけない。
これが、最近の「人材募集」に力を入れている理由。
しっかりとした土台を作るためにも、正着手である「人」から考えよう。