2007年2月25日

KOBE証券

昨日証券時代の友人が仕事で名古屋に出てきているというので、一緒に飲んだときの話。
私がコスモ証券でネットレの企画等を行っていたとき、私の仕事を高く評価していただいていた経営者がいた。当時、COOとして社内業務を一手に取り仕切っていた石井さんという人だ。
まだ社内でのインターネットでの株取引も採算的にどうかという時代にも積極的に新しいビジネスにチャレンジする姿勢は非常に頼もしく感じた。
私が前職を辞めようと決意した一つの理由は、石井氏から現在のコスモ証券の社長に経営の舵取りが移ったからという事もある。
その後石井氏は会社を移って商品先物のオンライントレードを切り拓いていき、私はベンチャー起業を志して道は大きく分かれてしまったが、私の中で石井氏は今でも気になる経営者のひとりである。
その石井氏が今度KOBE証券の社長として経営の舵をとる事になったそうだ。
あの頃と今では証券業界におけるインターネットの位置づけは大きく異なっているし、あの頃前面に押し出してきた「安さ」「定額制」で勝負してきたビジネスモデルでは今から参入という後発のデメリットを解消できないのは間違いない。
石井氏が三貴時代に創り上げた商品先物オンライントレード「Invast」とKOBE証券の事業ドメインとなっている新興市場やベンチャー等に対する強みをうまく活かすことが出来るか。
なんにしてもこれからの石井氏とKOBE証券のビジネス展開は非常に楽しみである。
KOBE証券のホームページ

2007年2月24日

社会保険

社員を雇うようになって一番負担に感じる事は、折半で支払っている社会保険の費用の重さである。
特に厚生年金。毎月何十万と落ちていくのだけど、このうちのどれだけが生き金になるかと思うと暗鬱とした気分になる。
老後が大切だし心配なのももちろんなんだけど、今現在の生活が苦しい時にこんなに大きな金額の保険を強制加入させるなんて社会システムとして歪んでいるとしか思えない。
折半を負担する個人側も苦しいけれど、会社側もやっぱり苦しい。
うちの会社は100万円を資本金としてスタートさせた会社だが、今では50万円近くが毎月の社会保険料で引き落ちていく。税金同様義務の部分だから仕方の無い事だけど、ベンチャーにとっては重い事実だ。通帳の残を確認するたびに溜息の出る事って多いのだけど、社会保険もその大きな一つ。
せめて。
無駄遣いだけはしないで欲しいな。

自社の強みを活かした経営をしたい。
経営者であれば当然誰もが考える事だ。
では、当社ならではの強みって何だろう。創業4年目の半分を超えてちょっとゆっくり自社を振り返って考えてみた。
ちょうど今は、育成や研修に力を使っている大切な時期。毎日追われるように取り組んでいる業務もあって、ついつい目先ばかり気になってしまうのだがこういう時こそ会社としての向いている方向をきちんと示すのが大切。
一つは金融系を中心にこれまで培った信頼・技術を活かした営業を強化する事。
一つはクライアント一社や一つのベンダーに拠り過ぎないバランスのよい受注環境を作ること。
そして一つは、これまで磨いてきた経験や技術、人数的なボリュームを活かし新規にお客様を獲得していく事。
ベースとなる人材や資金といった部分は現在とても充実した環境にあると思う。資金繰りも大幅に改善しているし、既存のお客様を大切にしながら新しい人材を育成する運用体制も整ってきた。
だからこそのチャレンジが必要になる。それは今までに比べてリスクのある試みになるケースも多いし、実際現在そのために苦しい思いもしているのだけど、一つ一つを大切にした仕事を心がけていけば実ったときにきちんとそれなりの規模で返ってくるものだと思う。
今はそういう事を目指している。
一見無駄に思える事も大切に取り組んでいこう。
苦しいときというのは、「信頼」を得るためには大きな好機にもつながっている大切な時なんだと思う。
当社の現在の強みは、過去に培った一つ一つの小さな信頼を積み重ねて作った「チャレンジできる土壌」を持っている事だ。目先の果実はそれほど重要ではない。今こそどっしりとした経営の幹をつくりにいける好機なのだ。

2007年2月22日

継続の鍵

継続はちからナリ!
なんて、力強く誰かが云うのを聞いてみても、やっぱり自分に負荷を掛けすぎた計画で続いたものはあまり無い。
私はこんな感じでブログ書いたりしているのだけど、この手のホームページ上の更新は昔から実はなじみのもので思えば10年近く続けている。
でもそれは、「毎日」じゃない。そんな厳しいノルマを作ってしまったら絶対に続かないし楽しめない。時には何ヶ月も更新しないこともあるし、毎日書きたい事のあるときもある。そーいうものだと思っているし断続的にでも続いてきているんだからそれでいいとも思っている。
その手の手法は仕事や趣味に関しても同じような成功パターンとなっていて、修行僧のような攻め方とはちょっと異なった「逃げの余地」を大切にする私自身の生き方の方針そのものになっている。
続いているのは自信になるし、少しのイレギュラーにあまりとらわれない余裕のあるメンタル状況をキープする大切な要素だと思う。
継続の鍵って多分、定期的なノルマにとらわれすぎない事。長期戦で行きたいときは、出来ないときややれない事も予定のうちと考えられる余裕がないと、ね。

2007年2月21日

精神的な成長

自分が学生の頃社会に抱いていた幻想で、現役で働いている「社会人達」は自分達よりもずっと礼儀正しく、秩序立って、完璧に仕事を行っていると信じていた。
自分がサービスを受ける立場での経験と、テレビに出てくるコメンテーターくらいの社会的な認識力しか持っていない頃の本当に幼い幻想だし、経営者にとってはある種理想の世界ともいえる。
しかし現実にはマナーどころか最低限のルールすらろくに守れない取引先の担当者や滅茶苦茶な手順やスケジュールでもなんとかこなさなきゃいけない仕事、様々なしがらみによって引くに引けない状況など、ビジネスシーンには多くの困難やストレスが待ち受けている。
社会への扉を開けたばかりの新人の頃は、まず初めにあまりにビジネスの世界が完全でない事に直面し、次から次に不満を言う。思えば自分もそうだったと思う。
その不完全な世界の中で、「こんなにもいい加減でいい世界なら自分も適当にやろう」と堕落していけば不完全な世界の構成員に仲間入りしてしまう。
反対に「自分はきちんとした仕事をして自分がこれまで受け取っていたサービスと同等以上のサービスを提供しなければいけない」と高いモラルや意識を持って社会参加すれば、同じような意識の人と一緒に仕事をする機会が徐々に作られていくものだ。
精神的な成長とは、なにも不満に感じている事を心の中で押しつぶす、麻痺してしまう、という事ではない。その不完全な状況下において「自分はどういう意識でその状況に挑んでいくのか?」と考える事ができるようになるかどうかだ。
社会に出る前の何かの保護下に置かれている状態から外に出て戸惑う気持ちもわかるけれど、社会が不完全である事を嘆いていても始まらない。
どの世界にだって、嫌な上司や理不尽なクレームや要求を云うお客様は必ずいるものなのだ。大切なのは自分がどう捉えてどのように対処していくか。そうした上で「どう感じたのか?」という事。
様々な自分の予想通り行かなかったストレスのかかる状況下で、それでもポジティブに取り組んでいけるようになっていく。そうした精神的な成長を繰り返し遂げていく事によって、自分の器も広がっていくのだと思う。