2009年7月1日
- 7年目挨拶 -
代表取締役社長 日向正嗣
世界的な不況の影響で大きな荒波が続く中、お客様、従業員、多くの関係者様に支えられ、当社も7年目を迎えることが出来ました。大変な時代に当社を支えていただいている皆様には、心より御礼申し上げたいと思います。
前期6年目の経営を考える上で、「アライアンス」を重要なテーマと位置付け、多くの会社様と積極的にお会いし、業務的にも地域的にも協業できる体制を築き上げて参りました。中期計画の大きな柱として位置付け取り組んできた内容が、結果的に後半の既存取引が崩れていく中の大きな支えになりました。
さて、今期の経営環境に目を向けますと、不況後の「内製化」のゆり戻しがキーワードになるでしょう。暫くはパイの縮小による生き残りに力を注ぎ、淘汰が進んだ後のゆり戻し期には相当大きな技術者不足が発生すると思います。労働市場が総悲観になっている現在の状態は相場で云うセリングクライマックスの様なものだと思います。景況感が一転した時に経営資源が空っぽにならない様、ヒト・モノ・カネと信頼関係を手放さずに我慢できるかが今期の目標となりそうです。
マネジメントの方向性として、解決方法を「縮小均衡」だけに求めない事が大切だと思います。元々技術者の不足している業界である為、縮小均衡の上、景況感の回復を待つのも有効な対策だと思います。しかし、サービスにもライフサイクルがある以上、新しくできる事を増やしていく、サービスの多様化を進めていく、新たな技術を身につけていく、そういう姿勢が経営のリスクを逓減していくのだと思います。
今年は創業以来一番の「出会いの年」にしたいと思います。スタッフ一同精一杯の努力と、サービス精神でお客様との信頼関係を築いて参りたいと思いますので、今後とも一層のご支援をよろしくお願い致します。
2008年7月1日
- 6年目挨拶 -
代表取締役社長 日向正嗣
お客様、従業員、協力会社の方々の真っ直ぐな期待、信頼を賜り、当社も6年目を迎える事ができました。課題も多く、皆様の真摯な期待に応えきれず申し訳ない思いも大きかった5年間ですが、暖かいご支援を戴き、今期もまた新しく挑戦する機会とご期待に応える機会を戴きました。
改めて当社を支えて戴いている皆様に心から感謝の気持ちを伝えたいと思います。
前期におきまして5年目の経営を考える上で、私はソーシャル・アントレプレナーである事を意識していました。お客様の信頼を得る為にCSR(企業の社会的な責任)について、高い適法意識やモラルをスタッフに求め、時にはお客様に対しても毅然とした対応を心がけました。それは、「売上・利益」といった数字に表れる成長という指標の中で、大きな失速要因の一つでもありましたが、これからの経営者には不可欠な取り組みであると考えました。しかしながら、制約が増えて作業が難しくなったスタッフにとっても、唯々諾々と請けなくなった当社に対して不満に思われたお客様にとっても、長期的な視点で見てもらえれば当社の取り組みはご理解いただけるものと信じております。
また、新規取引の拡大により、特定の企業に依存しない売上体制の構築を進めることができ、それに伴いより安定した社内体制を築く事ができました。目先の利益に捉われず、安定した売上を確保する為に積極的な営業活動を展開し、多くのお客様からのご信頼を得られたことは、第5期における一番の成果だと感じております。
さて、今期の経営環境を考えますと、国家型大型プロジェクトの終焉と、スポットニーズの増大が考えられます。これまで各クライアントから受注してきた郵政民営化に係る案件や大手銀行の統廃合に係る案件もプロジェクト終盤に差し掛かり、ここで築いてきた信頼を活かした出口戦略をしっかり描かなければ「気がついたらポッカリ仕事がなくなっていた」という状況に陥りかねません。また、大手派遣会社が担っていた数日・短時間といったスポットワークが、それらの会社の倒産や撤退により大量に市場放出されるでしょう。お客様に対してもワーカーに対してもペネトレーションプライシングを続けていた大手派遣と同じ土俵では戦えませんでしたが、市場が適正化されていく中で、どのように社会的ニーズを実現させていくかを考えていかなければなりません。
ビジネススタイルとしては、 引き続きサーバ等に対応できるスキルの向上と、「信頼」をウリにするサービスサポート会社の顔として恥ずかしくないヒューマンスキルの向上に努め、サービサー一人一人の品質に対するこだわりを高めて参りたいと思います。
そして今期のマネジメントの大きなテーマは、「アライアンス」であると考えます。
スポットワークを中心に各社のリスク負担は今後激変するでしょう。価格を武器に人を使い捨てる大手業者が淘汰された後は、限られた人的資源と発生の読めない突発的な仕事を、適切なスキームで処理できるリスクマネジメントが必要となります。当然そこには、同業者と人的資源や仕事を分け合う仕組みを作ることも必要でしょうし、何よりもお客様にもご協力いただく必要があるでしょう。
これまでライバル・下請け・別分野・地域外・大手、等と個別に区分けしていた発想を転換し、サービス上のサプライチェーンを考えて、需給を調整し、企業間の連携をより強固にしていかねばなりません。もちろん当社だけでなく、ご関係各社の協力が不可欠になりますが、より透明度の高い業者間連携は全関係者にとって大きなメリットを生むでしょう。
異業種や地域間での役割分担も同様に重要で、クオリティを高めていく為にはお互いに得意な事に注力してノウハウを活かす事も大切だと思います。
まだまだ力及ばず、時代の要請に応えきる事はできませんが、大切な事から一つ一つ精一杯改善して参ります。今期も全力で社業に取り組み、何かの犠牲の上で成り立つ会社にならぬ様、WIN-WINの関係を全てのご関係者と築いて参りたいと思います。当社にご協力いただいている全ての方々に心からの感謝を申し上げ、引き続き変わらぬご支援を賜りますようよろしくお願いいたします。