2009年10月4日
今日は少し内輪のお話です。
去年4月から妻がうちのお仕事を手伝ってくれていて、社会保険労務士を取得しました。
1年の研修期間を終えて、この10月から晴れて社会保険労務士事務所を設立しましたので、この場を借りてご紹介しようと思います。
社会保険労務士というと、一般にはあまりピンとこない士業の一つですが、まずはその辺からご紹介しましょう。。
経営者、特に起業家には常に悩ましい問題が三つあります。
1つ目は、売り上げ。営業とかお客様とかに言い換えてもいいと思いますが、商品にしろサービスにしろ売れないと会社が続いていきません。これが一番大きい悩みどころ。
2つ目は、資金繰り。創業当時はもちろん、資金の問題は会社が続いていく限りついて回ります。特にイッパイイッパイで回転させていると、お金まわりだけでいつも悩んでいるような状態になります。私も悩ましい時がこれまでのフェーズでもたくさんありました。
3つ目は、人材。会社は「人」です。でも、人って他の経営資源に比べてとても難しいのです。採用するにも教育するにも、手続きにも、心のケアにも、モノやカネを管理するのに比べて繊細で多くの問題が生まれやすい要素なんです。
社会保険労務士の守備範囲はこの3つ目。うちの会社は業務の区分けで言うとITなんだと思うけれど、一方で人材ビジネスでもあります。雇用が社会問題化している中、人の問題というのは非常に悩ましいところであっただけに、身内で社労士がいる心強さというのは本当に大きいのです。
一方で、士業というのは食べていくのが難しい業種です。「先生」はどうしても営業が苦手な人が多い。社労士も例に漏れず中々食えていない業種のようです。ポイントは、社労士のやりそうな社会保険の申請業務は社内の事務さんで殆どやれてしまうからでしょう。ここをターゲットにしていたらそりゃ食えません。それと、社労士の先生方は税理士事務所や社会保険労務士事務所などで修行を積んで開業するケースが多くて、企業の内実を知らなさ過ぎる・・、社会経験が足らないケースが多いまま「先生」になってしまうことが多くて、経営者側からは相談しづらいんです。
と、いうことで、ひゅうが社会保険労務士事務所は、ITベンチャーの旦那を持った「会社設立」や「創業支援」と、電子認証などの「IT」に強みを持った、「ユーザサイドSR」(社労士はSRというらしいです)というところを猛烈プッシュしていけたらなと思います。
そして今なら、中小企業緊急雇用安定助成金ですね。うちの会社もお仕事取りきれない日が出てきていますので、春から仕事が無い日には教育訓練しています。今のような時期に小さい企業がこうした制度を知って技術力を上げられるかどうかは、生き残りから次のステップへの発展に繋げられるかの非常に重要なキーポイントになるでしょう。私自身も取引先や協力会社の社長さんからこの制度のことを良く聞かれますし、中安金強い社労士の先生は今引っ張りダコのようですので、時代のニーズは相当あると思います。休業でも助成金はでますが、次を見据える経営者は教育訓練やったほうが金額も増えますし社員のモチベーションも保てますしお勧めです。手続きがちょっと・・大変というかコロコロ変わるのですが、それこそ社労士の出番でしょう。
ここ数日一緒に開業準備してきて思ったのですが、社会保険労務士の補助金業務ってちょっとイイ仕事です。国から補助金下りればその中から報酬も出るからお客様である企業の懐も暖まって自分も稼げるわけで。私も、なんだか今まで知らないで損してた事もたくさんあるなぁと思いました。
もちろん守秘義務もあるわけで、この数日で社労士事務所で相談をうけたお客様の事は私も知らないのですが、今は主要な顧客も当社しか無いのでじっくり相談にのれますので気軽に問い合わせてみてください。
ひゅうが社会保険労務士事務所
http://www.hyuga-sr.com
052-228-0462