2011年2月21日
「スマートグリッド」の話を聞いたときに、あぁなるほど。これは「インターネット」のような大きな潮流になるな・・と感じた。
IT業界では「クラウド」といった技術の焼き直しのような「なんか昔からこうなると良いよねと言っていたところに技術が追いついてきたねぇ」というような新しい用語を作っては、IT投資を仕向けてきた歴史がある。
本当に画期的だったのはそれこそ「インターネット」と「モバイル」くらいかなと思うところに、久々にテーマ的に、スマートグリッド、ああこれは画期的という言葉に引っかかるかもと感じたのだ。
細かい定義は他に譲るとして、「ああ、電気やガスのインフラにITが手を突っ込もうとしているのね」という発想は中々良い。私はよく、このIT業界、開発は外国との雇用の奪い合いになるけれど、インフラ保守モノは中々国内のものが海外に出る事は無いという話をしているのだけど、その安定感の本丸はなんといっても水道・電気・ガスといった昔っからあるインフラものだと思う。だから、戦略的にもこの世界に手を入れたいなと前々から思っていた。
しかし、スマートグリッドといっても、うちの会社が燃料電池や蓄電池を扱えるわけでもなく、どこを入り口に参入していけば良いのかなと思っていたのだけど、やはりIT屋なんだからスマートメータが入り口としては良いなと考えていたのです。
なんにしてもそれ関係の仕事がやってみたいなと思っていたのですが、今月になってようやくそれっぽい仕事が出来ました。スマートメータっぽいものをどうやらこの業界ではテレメータと呼んでいて、その系譜やら保守をやっている会社、各社の製品の特性等調べていると中々興味深いものがあったりして。ジャンル的には少し電気っぽいことやら機械っぽいものが含まれてくるので、純粋なIT屋は敷居が高いと感じるだろうなと。しかし一方で、電気や機械側の人達が通信やITで乗り越えなければいけない壁はそれ以上に高いのだろうなぁと感じる世界だと思いました。
なんにしても、久しぶりに作業着を着て自らどっぷり現場に入ってやってます。これで得られる実績や経験は中々に得難い。本当に良い一歩が踏み出せた。