2005年6月30日

《二期総括》

先日この事業を始めて最初のクライアントの担当者さんが退職することになり、その送別会に参加させていただいた。トライアンフを生んだのは私であるとしても、育てていただいたのは間違いなくその担当者さんのおかげであった。当社のような小さい企業では間に何社も挟まってしまうのが通例なのだが、その担当者さんのおかげで大きな案件をいくつも委託していただいた。
二期飛躍の原動力となった大手生保さんの無線LAN導入案件こそが、資本金100万規模で歯を食いしばってまわしてきた当社が、資本金規制を撤廃させる300万円に増資するだけの資金を生み出したのは、当社の人間であれば誰でも知っていることである。
当社の二期終了と共に退職ということもあり、心から感謝の思いを伝えたいと思う。
さて、また二期というのは、現在主力としてお仕事をいただいている2社と本格的に協力体制が作れた年でもある。どちらもお仕事があるとまず当社に依頼をかけていただけるので、年間きちんとお仕事を切らさずに回すことが出来た。企業というものは、「ゴーイングゴーサーン」が基本となるので、日々の生活を支えるお仕事をいただける、こうした会社さんの存在こそが当社の生命線を握っている。期待していただいている分、いい仕事をして応える事が当社の使命とも云えるだろう。
そして最後にメインスタッフの整備である。まず創業期から支えてもらっているスタッフには、本当に感謝している。思えば去年の今頃はまだ報酬額も今より2・3割少なかったし、仕事量ももっと不安定で少なかった。みんながクライアントの信頼を一つ一つ築きあげたおかげで、もらえる金額も仕事量も安定してきたのだ。品質に自信があるので、値段の交渉もきちんとできるし、安定した仕事を取ることも出来る。そして途中から入ってきたメンバーもそうした創業時のメンバーの努力を理解し、さらに信頼と品質を謙虚に築き上げていただいてきた。人こそがサービスの核である当社としては、スタッフ一人一人の地道で堅実な仕事の上に成り立つ、それが全ての会社であるといえる。
私は情を大切にしている経営者でありたい。第二期も熱い想いがギュっと詰まった一年となった。地道に誠実にやってきて、実りある一年になったと思う。今はまだ助けてもらってばかりの会社であるが、お客様にもスタッフにも感謝を形にして表せるように、第三期は「会社」というものを本格的に作っていくステージにしたい。
本当に良い一年になった。ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。