2012年7月1日

10年目挨拶

- 10年目挨拶 -

多くのお客様、パートナー会社の皆様に支えられ、当社も10周年を迎えることが出来ました。まずは、関係者様の温かいご支援に心から御礼申し上げたいと存じます。

創業期からこの10年は、会社としての基盤を作ることを重視して経営の舵取りを行なって参りました。基盤となるお客様との良好な関係。基盤となるサービサーの質の向上、増員による受け皿の拡大。自社だけでなく、当社と同じように品質やお客様文化を重視していただけるパートナー会社様との信頼関係の構築。全国規模の案件を受注し運用できるネットワークや財務基盤の強化。どれも短い期間で達成できるものではなく、一つ一つのお仕事を丁寧に行なう事でビルドアップして参りました。

近年の日本全体を襲ったリーマンショック・大震災等の外部要因では、当社もその荒波により、大変苦しむことになりましたが、関係者各位の大変温かいご支援の下、9期は大幅な業績回復をはかる事ができ、この10期以降も力強く前に進んでいく体制に復帰する事ができました。

中期経営計画「Nest Alliance2008」は大きな外部環境の変化を勘案して振り返ると、その計画理念は充分社内に浸透し、良い結果に繋ぐ事ができたと考えます。詳細な検討は9期決算後に行ない、次期の中期計画と共に公表したいと思います。

今後の経営環境についてですが、引き続き外部環境は厳しい状態が続くかもしれませんが、サービス品質とお客様文化や思想を大切に一つ一つ積み上げてきた信頼関係は簡単に揺らぐものではありませんし、高く評価いただいていることがスタッフ一人一人のモチベーションにも繋がっています。急成長や急拡大等のギャンブル的なスタイルは当社には合いませんので、着実に力をつけ、一つ一つ信頼を獲得し、大きな仕事も堅実に安心してお任せいただけるような会社に育てていければと考えております。

一方で、IT業界を取り巻く環境は、恐ろしい勢いで変化します。技術はもちろんですが、情報産業は、通信・電力・物流・建設等の既存の垣根を越えて新たな思想の元、様々なスタンダードが生まれます。作り手には、発案し、開発し、売る仕事があるように、我々のような導入・保守・運用に携わる会社は、ユーザがそのスタンダードについていけるように支援する事が使命であり、変化についていきお客様に届ける事が仕事です。そのためには新しい技術を知っているだけでは片手落ちで、「それまではどうであったか」「どの分野とどの分野の基盤技術や思想が反映されたサービスや商品なのか」「お客様やユーザがどの分野を得意としてきたか既存分野ではどこに属しているのか。何が足りないと感じているのか。」という事がわからなくてはなりません。

今後とも全力でサービスを向上させ続ける企業であり、信頼を大切にする企業でありたいと思います。ご支援の程、何卒よろしくお願い申し上げます。