2004年12月17日

《Insurance》

証券を攻めの金融商品とするならば、保険は守りの金融商品である。
好き嫌いで金融商品を分けることは愚かであるが、正直なところ日本での保険については明らかに嫌いである。
一つは、相互会社という潔くない会社形式。利用者と出資者が一緒であるという仕組みは利用者保護とリスクリターンにおける投資の原則との両方に反している。また、保険に貯蓄性を持たせているのも理解不能だ。商品によって大きく勝ち越していたり負けてしまったりする事があり、さらに保険としての価値もあるわけだから、リスクリターンが全然読めない。変額年金保険等にいたっては、安心をウリにする保険にはどう考えてもなじまないリスク商品だ。
生保はすべからく掛け捨てでいい。一定期間払えば終身受け取れる形にして、リスクリターンを平準化させてもらえればそれで良い。死亡時などは、葬式代300万出ればいいし、怪我や病気のときは、医療機関で支払う金額が出れば見舞金など要らない。
商品化はとても簡単そうだ。しかしいつまで経ってもニーズに応えられる商品は出ない。
会社負担でスタッフにかけられる商品も探している。しかし期待に応えてくれる商品には中々出会えない。優秀なFPにもであえない。ファイナンシャルプランナーについてもAFPは明らかに協会の利潤のみを目的に作られた資格なので本当に世のためにならない。CFP保有者で営利団体に所属していないアドバイザーが切に望まれる。