2004年12月15日
起業家を語るとき、話題になるのはいつもイノベーターとしての人物、或いは考え方に重きを置かれる。
イノベーターの定義づけをここでは、「革新者」とすると、私はこれに当てはまらない。新規ビジネスに全てを注力するやり方を好まないのだ。
ヒカリのあたっていない頃からこつこつと研究し、何かをきっかけにして一躍・・・という話や、奇抜なアイデアを常識外の行動力を持って・・・という話は、確かに実在するだろう。しかしそんなカケに出たとしても果たして成功する可能性がどれだけあるのだろう。
私のビジネスモデルの骨格にある考え方は、今あるどんな商品でもどんなサービスでもいいのでそれをキチンとやる事。内部にいれば、「ここをシステム化すれば大幅にコストを下げられるのに」「ここでお客様にもう一フォローするだけで特化できるのに。」といったことを確実にやっていく事である。いわば、業界の悪癖や暗黙の規制にとらわれない既存事業における業務改革が私のビジネススタイルなのである。
それが、業界内では画期的に写り、私がイノベーターであるように囁かれる。
ただ普通に仕事をしていたいだけなのだ。