2004年12月10日
組織戦の勝敗は副将がカギを握る。
たとえ2・3人の小さなグループだとしても「この仕事は誰々しか出来ない。」という状況ではそこから上を目指す事はできない。自分の創りだした仕事をルーティーン化させ、同じ事が出来る誰かを育成する。同じ仕事を複数の人ができることにより、初めて新しい事にチャレンジする土台ができる。そもそも一人しか出来ないような仕事は、その人を休ませる事すらできないので組織としては大きなリスク要因である。
だからこそ、「この仕事は俺にしか出来ない。」と言う人を有能だとは思わない。自分が創りだした仕事を自分がやれるのは当然である。自分がやれば早く、正確にできるとしても、人に教え、任せられる人を作る事の方が何倍も重要なのである。必要なのは、ナンバー2を作れること。そのためには、組織というものを理解し、リスクヘッジする必要を知る事。
自分の今もっている仕事はどんどん人に譲って自分はさらに新しい事にチャレンジする。これが本当に有能な人材である。
さて、この事は、「会社」という単位でも当然当てはまるが、たとえ1日の現場であっても複数で行く場合には当てはまる。だから、現場の取りまとめを任せられたのならば、自分がいなくても取りまとめを任せられる人を育成するように心がけなければならないし、一作業員で参加する場合でも、いつでも取りまとめの代理を務められる、そのシーンでのナンバー2には自分がなるのだという心構えが必要になる。
組織戦の勝敗は副将がカギを握っているのだ。