2006年8月22日
「自己資金に対するこだわりを教えてください。」
・・・。
いつも割と困るのがこの手の質問だ。
確かに資金はたくさんあったほうがいいと思う。
しかし、と少し考える。資金がたくさんある中での経営を考えるのは、誰にでも考えやすいのかもしれない。だが、資金が小さければ小さいなりのマネジメントが可能だと思えるのが、責任あるベンチャーの生き方じゃぁないだろうか。
基本的にそもそも初期から他人資金をあてにしている経営計画のほうが、むしろ不自然な気がする。
「ある程度の規模になるまでは、判断のスピード感を疎外させないためにも人の資本は入れたくないのです。」
「私は証券出身ですので、直接金融で資金の調達は考えていきたいですね。」
いつもその時々本音で回答はしているのだけど、「まだまだガバナンスの体制も十分に築けていないうちに、お金を安心して預かれない」というのが、今の自分の本心かもしれない。
それでも、「せっかくのチャンスがあったのに」という思いをしたことが何度もあったのは事実だ。
今後は、自ら道を閉ざすことなく「資金調達」について真剣に考えなきゃいけない時期に来ているのかもしれない。