2020年7月7日

基本工具の使い方

うちの基本工具ってドライバー・ニッパ・カッターなんですが、これらは自前で用意して持ってきてくださいねってお願いしてます。
また、社員にはチョコチョコと教育していると思うのですが、スタッフさん達やパートナー様にはあまり説明する機会が無かったので、これを機に書きたいと思います。

我々の仕事は、ITなので、正直工具類に馴染んでいない人は一定数いると思います。それで、IT技術的には優れているからってハードメンテナンスを任せると全然畑が違って基本知らなかったりって、よくある事なんです。

まずは、ドライバー。
気を付けて欲しいのは、ねじをなめない。がれるって業界の方々は言いますが、新品を送り出す時には、本当に厳しい基準でねじガレチェックしているんです。メンテする際に我々がコジっちゃっていいものではありません。

何はともあれ、適切な工具を。我々がよく使うのはドライバーの2番。ねじの8割くらいは2番対応ですね。小さい精密部になると1番を使うこともあります。ねじの形とドライバーがあっていないのがねじガレの大きな要素を占めますので、まずは適正な工具の仕様をお願いします。
次にトルク適切に。締めすぎ、緩すぎは要注意です。トルクドライバー使用指示がある場合には、現地配布しますので必ず使用してください。また許可のない電動ドライバは使わない。

基盤触るときにはは静電対策。汗対策。短絡しそうなところの作業では、ドライバの軸部分には絶縁テープで軸をまく。

沢山のねじを外す事がわかっている場合には、ねじ箱用意。ねじを置く場所は、外した順で。精密機器で、ねじを落とすと行方不明になりそうなときには、養生を必ず行い、ねじを落とさない。

ドライバーの基本だけれど、時計回りは締める。反時計回りは緩める。
締める時。複数個所ときは、たすき掛けになるような順番にして、仮止めで緩く全体をとめた後に、しっかり締めこむ。

緩める時。緩める時が一番ねじガレを起こしやすく要注意です。非常にねじが固くなってしまっている製品も沢山あります。
【重要】
緩める時こそ、ドライバーをぐっと押し込みながら、細かく反時計回りに回るか試す。ドライバーの先はねじやまよりも必ず固く作られています。固いねじで回す力が強いと、容易にねじの頭をなめてしまいます。ぐっと力強く押し、くっくっと反時計回りに緩まるか小刻みに試します。



ニッパ
タイラップ・結束バンド・インシュロックなどと呼ばれているものを切るときに使用します。
まずはタイラップをつける時の注意です。止めた後、頭の処理を止め口のツラの部分で危なくない様にきれいに切り落としてください。
次にタイラップを切るときの注意。絶対に線を切らない様に心掛けてください。きつく縛っている時には、頭の部分を切るようにしてください。
また、ケーブルなどの被膜を剥くときにニッパ使わない様徹底お願いします。



カッター
工場や倉庫の場内では使用可能かどうか確認、許可を取る。使用禁止の現場もあります。ルールを確認してください。
当然ですが、カッターを振り回さない。
段ボールを開墾する時には、カッターを押し付けて製品を傷つけない様細心の注意を払う。切るところ浮かして使用する。また、刃を出し過ぎない。


社員は、同行するスタッフさんやパートナー様達にも諸注意お願いします。
動画も見てもらえると嬉しいです。

https://youtu.be/UFEF0aiWUuY