2014年12月18日
忘年会続いてまして、ちょっと風邪ひいて休んでいるところですが、いい機会なのでブログ書きます。
自然と社員の声を聞く機会もいつもより多くなるシーズンで、しかも中途採用力入れているので、「会社をどうしたいの?何したらいいの?」と聞かれる機会も増えるのです。
私は、リーマン以降に経営危機に陥った時、うちの会社を好きになってくれている、社員に報いてあげられる会社にしたいな、好きになって取り引きを続けてくれているお客さんの期待に応えてあげられる会社にしたいなと思いました。
でも、うちはまだまだ小さな会社で、みんな新卒そこそこの給料で頑張って働いてくれていて、サービスの技術料の単金は、ディスカウンターの存在もあって、なかなか上がっていかない。むしろ抑えられる傾向がずーっと続けている。
だから、報いたいなと思っていても、中々頑張ってきた社員に報いていないな、と思っています。社員に報いるためには、量を増やす必要がある。シェアを伸ばしてエリアを広げる必要がある。
一方、お客様も、技術者の減少に苦慮している。労働者自体がシュリンクしている中、地方の担当技術者の確保は、全国均一のサービスを提供する上で、なんとか維持したいと思っている。
また、短納期で収めるためには、一時的に一定の技術力と対応力を備えたサービサーを大量人数揃える必要もある。そして、施工や搬送などの我々の業界に付随する業務も助けて欲しいと思っている、
そうしたお客様のニーズにうちの会社はまだまだ応えられていない。応えるためには、スタッフの数もエリアの広さも、何より主担当となれるキープレーヤーの数が足りてない。馴染みのない周辺業務のノウハウもない。
私の前職はもう十数年前になるのだけど、証券畑でネットトレードのプランナーや運用を行なっていた。私自身にトレーダーとしての才能はそれほどないのだろうけれど、市場というものに対して、確信していることがある。
それは、市場はサッパリ効率的じゃなくて限定された市場ではより情報を持ったプレーヤーがサヤを取りやすいこと。
そして何より、市場にはトレンドがあって、波にのった順張りが成功しやすいこと。
自分はトレンドを転換させるような逆張りはしないし、アーリーアダプターでもないから市場を作りに行ったりもしない。
よくベンチャーの旗手が話すような「人のやらないことをやれ」とか「ブルーオーシャン戦略」とかには、あまり興味がない。
「頭と尻尾はくれてやれ」的なトレンドフォローが私のメインステージであり、みんながうまくやっていて、まだしばらく続きそうなことをより上手くやるのが、私の真骨頂だ。
私は、トレンドフォロータイプは凡人の住みやすいところだと思う。普通の人が丁寧に一生懸命やれば、頭一つ抜け出していいサービスを提供できるということだ。そしてそれは、雇用した普通の社員でも頑張れば全然できてしまうことだと思うし、ライバルも山ほどいてライバルが頑張ればそちらに簡単に移れてしまうということでもある。大儲けできる時代も終わっていて、適正な金額を市場参加者は知る機会があって、努力する人には金額を調整するだけの市場の偏りの情報を手に入れられる場所だということだ。
社長が社員に望むことは、多分どこの会社もそんなに変わるものではなくで、本音では自分の代行者になって欲しい。自分がいなくても自分の行っている業務全部覚えてもらって、自分の業務まるっと持って行って欲しいと思っている。そしたら、自分は何やるかというと、兼ねてからやりたいと思っていたアレもコレもに手を出したい、チャレンジしたいと思っているはず。
よく社長どおし飲んだりしていると、「俺があと数人いてくれたら」みたいな話題になるけれど、あれを超える社員を取る理由ってきっと見つからないと思う。
チャレンジするだけの野心が自分になくなった、今度は自分の代わりにチャレンジしてくれる人を求めたりするのだろうけど、私にはまだいっぱいある。
どこかで書いたこともあるのだけど、同業の同じくらいの年代の立命出身の社長がYahoobbの設定でマザーズまで走っていたのを、私は立ち上げたばかりの会社で指をくわえながら、羨ましいなぁと思っていた。あれは、どこのフォロワーでもはっきりわかるビッグウェーブだったし、あの頃次の大きい波が来たら乗りたいな。乗れるだけの会社を作っておきたいな。と思っていた。
そして今、いい波きてるし受け皿もだんだん大きくなってきた。でも足りない。
だから自分の見ているものはこんな感じで、社員に望むのもそんな感じ。
たから、一歩でも前に進まないとね。