2008年8月17日
私は司馬遼太郎さんの歴史小説が大好きです。
歴史好きな事もあって、小さい頃から何度も何度も読みました。
最近になって司馬さんが小学校の教科書向けに書いた「二十一世紀に生きる君たちへ」という作品を読んで、子供達に託そうと思った言葉をようやく受け取りました。
この作品の言葉を引用して戴いた故小渕元総理にも感謝したいと思いますし、私たちの後に続いてくれる子供達にも読んで欲しいと改めて思います。
「いたわり」「他人の痛みを感じること」「やさしさ」それらは、本能ではなく自分自身で訓練しなければならないこと。
自己をしっかりと確立し「たのもしさ」を身につけた人間でなければ魅力的ではないこと。
子供たちだけではなく、現代の大人になりきれない社会人にも本当に考えて欲しいテーマだと思う。
ディスチミア型の欝であったり、自分勝手な大量殺人事件であったり、現代の問題の根っこにある問題の解決には、弱さや格差を保護することばかり考えるのではなく、「自己の確立」という司馬さんの述べているテーマにこそ答えはあるのではないだろうか。