2013年9月27日

キッティングサービス

当社はフィールドエンジニアリング、サポートエンジニアリングを中心にPCサポートを行っている会社で、ICT業界では珍しく開発を行わずに導入・運用フェーズに特化した会社です。

特に、「キッティングサービス」においては、創業以来力を入れていて倉庫内・工場内・客先問わず、経験豊富なスタッフをたくさん抱えていて、ノウハウが面々と築かれている。

キッティング、と言われても一般的にはピンと来ないかもしれないけれど、PC導入などの際に使える状態まで設定を作りこんでいく作業の事だ。企業によっては、現地の導入作業前の出荷前作業だけをキッティングと呼んでいることもあれば、現地作業(動作確認)まで含めてキッティングと呼んでいる会社もある。また、現地で会議室などを借りてまとめて行える設定作業を現地キッティングと呼びならわして、個別に行う導入フェーズと分けていたりもする。

 

キッティングは流れ作業だ。ノウハウなんてあるのかと思う担当者もいるかもしれないけれど、間違いなく存在する。

一つ目は、正確さ。

流れ作業であるゆえに、なんとなく一つ一つの精度が低くなってしまいがちである。単純作業の繰り返しのため、普段ITになじみのない人たちが動員されているケースもある。しかしながら、キッティングされたマシンはその後現地に送り込まれ、キッティングミスしたマシンは、その後の工数に多大な影響を与える。一定の割合でミスが発見されようものなら大変なことだ。お客様の要求で現地にて再確認作業が追加発生等の事案はいくらでも存在する。

では、どうすれば正確に作業を行ってもらえるか。一つは、「その1台1台が現地では大切なオンリーワンの1台で、この川上の工程であるキッティングがミスっているとその後の工数に多大なる影響がある」という事を作業者に認識させること。この説明を怠って、「ダブルチェック・トリプルチェックを行う」「チェックシートの項目を莫大に増やして・・」のような対策をよく見かけるが、キッティング品質向上の対応はそうではない。作業者の「認識」が第一だ。

続きは明日。