日向です。秋はインターンがたくさん走って、学生と話す時間も長いのでその中で話していて面白かったことを備忘録的に残しておこう。

「今まで学んで、人生の役に立ったなぁという事は何ですか?」
って聞かれて、考えた。その時なんて答えたかちょっと忘れちゃったのだけど、印象に残っていて改めて考えた上で自分なりに話した。

☆ムーアの法則と、シンギュラリティ
自分のキャリアは、証券(投資家)✕エンジニア✕経営者だ。小さい頃からゲーム好きで「〇メガショック」みたいな広告の煽りに踊らされてゲームしてきた小さい頃、「倍々」増えていく容量と、メガビットが動いちゃう「メガドライブ」やアーケードが入っちゃう「100メガショック、ねおじおっ!」みたいなハードの魅力に沸き立った少年時代を過ごした。「ムーアの法則」を知ったのは大学の頃かな・・。半導体の能力が18か月で2倍になるってやつ。所謂、「指数関数的」にITの世界はデカくなり続けていくって体感と理論がバチッって一致したのね。すげぇやと思った。
2007年だか2008年だかに、「シンギュラリティ」の話を聞いた時。特に、デジカメの進化の初期と中々アナログに勝てなかった時代やら、普及し始めて一気にスマホに収まったスピード感。そして、「ヒトゲノムの解析」は大学時代の初期に数%ずつと、遅々として進まないなぁと思っていたのに、終盤の2年くらいでグワァと解析が進んで、2003年には概ね解読完了となり、まさに「指数関数的だっ」と驚いてた事を思い出していた。あぁ、シンギュラリティって、なるほど、ムーアの法則みたいなのが人類の発展法則にも言えるんだ・・って。
「俺達は、指数関数的に発展していく世の中で、微分された世界を体感して生きているんだ。」
って気づき。

☆ピケティの「R>G」
2014年にトマ・ピケティの出した「21世紀の資本」は、わかっちゃいるけど、やっぱそうかぁという話で、要は、資本収益率(R)が経済成長率(G)よりも大きいことを意味し、株主や地主が投資で得られる収益率R(5%ほど)のほうが、働いて得られる給料の伸び率G(1-2%ほど)よりも大きいという事を200年分ものデータから当たって提示した。すごく衝撃的だった。

☆企業価値は・・株価成長率は、「指数関数的」ではないか?インデックス投資とバフェット
私が大学時代の頃は、いわゆるデイトレーダーの走りだった。バリバリのテクニカル派だったし、日計りもするけど、どちらかといえば数週間のスイングトレードっぽいのを多くやっていて、成績は全然ダメだった。証券会社に入社した後、ちょこっとだけアナリストの勉強をしていた時があったのだけど、その時に「ランダムウオーク理論」とか「ドルコスト平均法」とか読んだ。当時の所感としては、テクニカルってちょっと傾向はあるけど、おまじないっぽいなそりゃ負けるわ。というのと、世界の投資収益率は長期で見ると少しずつ右肩上がりって期間の取り方次第じゃね?というの。特に「長期で右肩上がり」ってのは、バブル後10年以上にわたり日本の下げトレンドにどっぷりつかった自分(たぶん同時期のトレーダー)には全然信ぴょう性が無かったと思う。
そんな心境に変化が訪れたのは、たぶん2015年くらいだったと思う。2014年から旧NISAがスタートし、改めて政府方針的にドルコスト平均法的な、「長期・積立・分散」が語られ、NISA・IDECOによる「税優遇」、低コストのインデックス投資信託が出そろって「低コスト」が語られるようになった時代か。第二次安倍内閣は株高を煽りに行っていたし、そんな中、前項の「R>G」と改めて「複利効果」(のようなもの)を見た時だ。「指数関数的に発展していく世界で生きているのだとしたら、企業価値は・・株価成長率だって指数関数的なんじゃないか。」とハッと思い立った。。
株価だって、超長期で見る時には対数チャート(ログスケール)普通に使うし、何よりもバフェットの資産の増え方って明らかな「指数関数っぽさ」じゃないか。

☆「ファット・テール」百年に一度!は10年に1回くらい見かける。
投資信託を始めると、「標準偏差」を知ることになる。曰く、68%で標準偏差内の値幅上下に収まるよ。95%で標準偏差の2倍の値幅上下で収まるよ・・的な?やつ。おぉそれじゃ、価格下落の心構えとしちゃ、標準偏差の倍くらいの割合で見とけばいいのね。OKOK。という、残りの5%どころか、もっと確率の低そうな3標準偏差1%も標準偏差的には無くね?みたいな事が、市場では頻繁に起こる。で100年に1度のみたいな事を10年に1度くらいは聞くことになる。最近の8月のなんてしょぼい方だ。これを市場関係者は「ファットテール」と呼んで、プロ中のプロ(笑)なヘッジファンドが潰れまくったりする。これを学んだかどうかが、人生が・・企業価値が、指数関数上にいて、今の自分は微分された現状にいるって思っている自分にとってはすごい活きているんだと思う。

☆人生の勝負は「積立」リスクを取るか、「分散」リスクを取るか。
自分の会社も日本や世界の経済市況と高い相関性をもって成長したり苦戦したりしてきた。資本金100万で創業した会社は純資産1億を超えた。指数関数的に生きるなら今後10年で年商10億→100億、純資産1億→10億もまぁ行けるかもしれないし、行けないかもしれないし、そんな感じだと思うので目指したみたい。それをうちの会社では「プロジェクト、テンバガー」と呼んでいる。
「積立」って時間分散して、安心感は買えるけど、将来的な下落リスクは将来積み立ててカネを入れた分はすごく短期投資になっちゃうので、実は将来的なリスクヘッジにはなっていない。未来があんまりボラティリティ(価格の上下が無く)「指数関数的だ」と簡単に信じられるなら、今すぐ一括でドカンとお金なりエネルギーをまとめて突っ込んだ方が遥かに投資効率がいい。全部長期投資になるしね。積立が有効なのは、どっかで滅茶苦茶景気後退の時期が来るからだ。所謂ファットテールは必ずくるもんだから、ビビッて分散しているんだ。誰もがどこが天井でどこが底だかわかんない。そして、投資なり創業なりをしようと思うのは、大体市況が過熱しているときだ。たぶん今もそんな感じ。
自分が創業したのは、市況感では2003年のITバブル崩壊期。こういう時に自分のすべてを全突っ込みするのは強い。
「分散」はリスク低減の代名詞みたいなもんで、まぁ大勝は無いけど、最低限果実は取れる。でも、一回しかない人生だもんね。バフェットも家族や周りには、S&P500のインデックス分散投資を進めているけど、自分はゴリゴリの集中投資家。事業主なんかもたぶん、生活を守る最低限は分散も良いけど、自分の会社が一番儲かるって思って集中しとるよね。。

そんな話を、この秋のインターンとかではしていたりして、結構思い出に残ったんだよね。今の就活生って投資している人はこの10年だから殆ど負けてない。インフレ能ですごい刺激貰える。さ。今日も楽しんでいこうっ!


お疲れ様です。日向です。
今日のプレジデントオフィスは、再掲動画行こうと思います。
ここ最近の新卒・インターン生で、しぶきを知らないって人はいないかと思いますが、当社の新卒採用担当であり、そしてカンボジア担当でもあるという二刀流?松井飛樹くんの入社前対談動画です!
寝ぐせがぴこんって立っているねぇ。
距離が近いとか言ってるけど・・物理的な距離は、しぶきのがすげー遠くなったよね。さらに社員85名とか話しとるね・・。今120名超えるくらいだから、しぶきの活躍も光ってるというところだ。
若かったころとか話しているけど、この動画のしぶきも、俺も?若いなぁ。
新卒就活している学生たちにとって、人事のしぶきが学生だった頃の対談動画って新鮮じゃないかなぁと思いまして、ピックアップ再掲したところです!是非参考にしてもらえればと思います。