2024年9月2日

第21期決算総括

株式会社トライアンフ代表取締役社長の日向正嗣でございます。
第21期の決算総括を致します。

本期は20周年で成し遂げることが出来なかった年商10億の壁に、社員一丸となって挑む成長を実感できた1年でした。11億を突破し、純資産も1億4千万まで積むことが出来、強い市場の需要と、社員の奮起が結実した1年となりました。
また、人的資本経営、健康経営を強く推進し、サハラプロジェクトにて大阪の拠点長、柾木さんがサハラマラソンにチャレンジし、完走するまで全社を挙げてバックアップし、見事完走するところまで、本当に高い目標に向かって挑み続ける姿に全社本当に盛り上がった一年でした。
業績面では、名古屋本社が積極的に引っ張り、大活躍していただきました。また、福利厚生面でも、健康増進手当で積極的な運動や健康診断受診に対して手当を付ける拡充をはかり、笑顔の多い一年だったと思います。

さて、年商10億を達成した今、当社では新たなる長期プロジェクトに取り掛かっているところです。
本プロジェクトは、「プロジェクト・テンバガー」と呼んでいます。
元々テンバガーとは、野球用語から転じて、証券の世界では10倍以上になる株の事を呼ぶのですが、そこから、「これから10年以内に、年商100億、純資産10億を目指す」というプロジェクトです。
20周年イベントで語ったビジョン、「日本の情報インフラの革新が、トライアンフがいてくれたからこそ成った!」と呼ばれる様な会社になる為には、ある程度の規模感もいりますし、100億を超える規模の会社というのは、そういう社会インパクトを与えている会社だと思います。まだまだ走り始めたところですし、何も具体化したわけでもありませんが、大きく羽ばたく企業にしていきたいと思います。

決算を振り返ると、交際費や会議費などは伸びていて、社内外交流が本格的に活発だった一年であることが伺えます。交際費の800万も意識する必要がありますし、メリハリのついた予算行使を行っていきたいと思います。旅費交通費も膨らんでいて、これは回数も膨らんでいますが、やはり宿泊費や燃料費などの単価自体の押し上げが大きく、お客様にもご理解を戴きながらコストの増大に耐えているところです。また、社員数的には採用の難しさ、転職者等の流動性が上がっていて単純な比較はできませんが、一昨年から前期に渡り、所属している社員に対しては平均5.9%程度の昇給となっており、例年からはインフレを考慮した昇給賞与を行ってきました。所得層の低い社員の水準の底上げを大きく行ったのも、本期の特徴だと思います。採用時の給与水準も徐々に上がってきており、暫くは難しいかじ取りが必要になりそうです。

財務的には、今期の利上げを見越して、1%以下での固定金利での借り入れをいくつか行いました。ご協力いただきました金融機関様、心より感謝申し上げます。また、遊休となっている現金について、一定規模を投資信託で運用する形をこの数年取り始めました。インフレと金利を睨んだ対応ですが、中小企業であっても資本コストを意識した財務戦略が必要な時代になったと改めて感じます。

体制的には、今年1月に東北オフィスを拡大移転し、本日の入社社員で初めて地方オフィスでの10名の社員を達成し、またこの夏、大宝倉庫でお借りしているキッティングセンターを拡充し、大規模なキッティング案件にも対応できる体制を築いております。
東日本の統括も若返りを果たし、東北の拡大のノウハウを、大阪の溌溂さを、名古屋の底力を全社的に波及していく1年にできると良いなと思っています。
本期もお客様のご期待に応えるべく、力を尽くして業務精励してまいりますので、今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。