2022年8月31日

第19期決算総括

第19期の決算総括です。
株式会社トライアンフ代表取締役の日向正嗣でございます。

本期は、半導体の供給不足による受注の不安定化と、大型保守の終了に伴う重点取引先の安定売り上げの消滅により、非常に舵取りの難しい期となりました。
半導体不足については、全体的に不足感はありましたが、取引先によりその供給逼迫度には大きな差があり、旺盛な需要は間違いなくあったために、当社の同業界においても濃淡が大きく分かれ、調達のうまく行った商流では売上・利益ともに過去最高を更新する会社も多数ある中、調達が難航する商流では案件の遅延や消滅を繰り返し、不安定でブレーキが強い一年だったと思います。私も振り返ってみれば、もっとやり方があったのではと思える場面も多く、悩ましい一年でした。
一方で、長年コンビニにてチケットサービスや代金支払いを行っていたマルチデバイス機器の保守を当社では行っていたのですが、2022年6月期にマルチコピー機に機能統合されることにより、全台撤去となりまして、当該案件の取引が期を通じて減少し、ちょうどこの19期最後には消滅してしまう事になり、当社の中では1割以上を占める安定売り上げが無くなる事となりました。

コロナ禍になってきてから力を入れたインサイドセールスは、新たな取引先の強力な開拓を進め、新規取引先、特にノンアイティーの案件を中心にサポートの幅は広くなり、無人機やロボット等、既存のお客様からは中々出てこない案件も多くの引き合いを戴けるようになってきました。
既存のお客様からも旺盛な需要のご相談を戴いている所ではございますので、半導体回復と共に、コロナ禍の反動需要はまだまだこれからが本番だと思います。
19期の決算は、大きな営業損失となってしまったので、保険を解約して最終黒字に無理やりもっていきました。正直なところ誉められたオペレーションではありません。私が急死した時とかに相続で困りますし。
ここ数年は本当に「稼ぐ力」を年々失っているので、外部要因を言い訳にせず、日常をひとつひとつ頑張って行きたいところです。

財務的には、コロナ禍での借り入れでジャブジャブしていて、調達コストである金利負担が重たいところです。ある程度のリスクヘッジや運用を考えつつ、資本コストを抑えていく必要はあるかと思います。コロナ初期のとりあえずジャブジャブにする状態から、反転攻勢期の為のキャッシュへ意味づけを変えていく必要があると思います。

今期は節目である20期となります。
今年は目に見えて、拠点長、統括のマネジメント幹部の意欲が高く、不甲斐なかった19期から躍進すべく日々業務に邁進している勢いを感じます。また、お客様から表彰や高い評価を受ける機会も多く、現場社員からも「品質」に対する高いモラルを感じます。
お客様、パートナー各社様には、大変お世話になっており、心より感謝申し上げます。今期も引き続き、社員一丸となって社業に邁進して参りますのでよろしくお願い申し上げます。