セキュリティの厳しいICT業界で、何かを発信するという事は、それだけきちんとした発信者としての意識とモラル、覚悟が必要だ。

当社で面談する作業者には、フェイスブックやツイッターに作業に関する情報を一切書かないで下さい。とお願いしているのは、全ての人が発信者としてのモラルやセキュリティ意識を教育されているとは限らないからだ。ソーシャルメディアが発達して、便利になった一方、セキュリティ教育を担う企業体の体制はまだまだ万全とは言い難い。お願いしても、機密契約を結んでも、そもそもの作業者モラルが低ければセキュリティ事故のリスクは存在し続ける。

ある通信業者からは、フェイスブックの写真にストラップがちらりと映っている指摘を受け大騒動となり、ある取引先からは一人でも「作業現場名ナウ」みたいな表記がツイッターに書かれたのが発覚したら以降取引禁止と釘を刺されている。

私もそうだが、当社の業界にいる管理者は、ソーシャルメディアに関する問題を考えるたびに、胃の痛くなるような心配をしていると思う。まずは継続啓蒙。

一つの案件が終了し、現場は無事に終わりました。

しかし、報告書提出や部材返却が終わるまで、その案件は完了したことになりません。

完了後、可能な限り早急に報告書や部材は提出しましょう。指示があればその会社に、無ければ当社に送ってください。

送付時の注意点は2つ。

一つ目は、報告書に漏れが無いか、部材は預かった数きちんと揃っているか、という事を確認する事。

もう一つは、宅急便やレターパックなど、配送の記録がきちんとわかるもので送付し、その送達番号を送り先に連絡する、という事。

この最終処理が素早く、確実に行える事も「品質」の大きな要素で、いつまでも返却処理せずに無くしてしまったり、何度も返送催促されたり、と言うようでは、現場での評価がいかに良くても、その人が信用される事はありません。この報告書の提出と部材返却、恐らく作業者が思っている以上に、受け取り手は急いでいたり、期待していたりする事が少なくありません。熟練した作業者であれば、作業後事務所によって提出したり、350円のレターパック、いくつか持っていて、作業が終わったらその日のうちに、返送処理してしまい、携帯から伝票番号送付してくれます。最後の最後まできちんとできるスタッフや会社が、最終的に信頼されていくのです。