2007年9月27日
2007年9月25日
会社を立ち上げて間もない頃、同じように起業した経営者と何度かお話しする機会がありましたが、今も続いている会社となるとビックリするほど少ない。
これが会社を興すって事の現実なんだなと思いながら、ふと続いている会社の共通点はなんだろうという点が気になった。
一つは継続する仕事を発注してくれるお客さんを確保している事。
そしてもう一つはきちんと売上金を回収できている事。
大きい仕事も小さい仕事もあるのだけど、継続性を視点に入れることが出来るかが会社組織を維持していくのには大切で、おいしい仕事しかしない会社や自分の思い通りになるプランしか実行しない会社というのは中々続かない。
世の中にはおいしい話って実はそれなりに転がっているのだけど、一発ものの良い話に乗った会社はその話が終わった後の運用がとても難しい。食いつぶしてしまうのもあっという間でそういう仕事のとり方をしている会社に継続性は望めない。
そして、資金繰りに詰まって舞台を降りざるを得ないケースもベンチャーにはありがちで、回収計画がうまくいかなかったために会社をたたむ結果になったところも多かったのだと思う。
仕事をしてお金がもらえないのは本当に苦しくて、当社もギリギリのラインを渡り歩いた事が何度かある。起業するときにお客様で「営業が強く財務の弱い会社」と付き合うときは要注意で、共倒れでひっくり返る事が無いように気をつけねばならない。
そうはいっても会社規模の小さいうちに良い会社と付き合うのは難しく、どうしても危ない橋を渡る事になるのだと思う。うちもそうだった。大切な事は危ない橋を一点集中で渡らないこと。一つの商品や一社のお客さんに頼らないで、地道に誠実にやっていく事が回収のリスクを減らす事になる。
これから会社を興す人は、上の二点に気をつけて欲しいな。
2007年9月24日
仕事というのは幾つかのステージがあるのだけど、それが可視化されている事は少ない。
アルバイトや新人の頃というのは、とにかく指示された事を「正確に・すばやく」行う事が大事。このステージはとにかく分担された何かの一つという作業目的になるので、遣り甲斐というのを考えてしまうとつまらなく感じてしまう。まずは一生懸命目の前の仕事に取り組む事ができるかどうか、ここが大事だと思う。
次のステップは、その仕事は全体の中でどんな役割を担っているのか?周辺業務でできる事はないか?効率アップする為には何が必要か?
そのような目の前の仕事から自分なりに考える姿勢が必要となる。チームの一員であるならば、チームを纏めるにはどうしたらいいか?というのを考えたり、チームリーダーがやっている仕事を積極的に覚えて行く事が大切になる。
視点が「自分だけ」から抜け出す事ができれば後は仕事の質は自分でどんどん上げていける。
仕事をスムーズに行うためにはツールが必要だったり、技術が必要だったり、人の助けが必要だったり、必要なヒト・モノ・カネを調達する手法だったり、一つ一つのノウハウを自分なりに積んでいければいいだけだ。多くはキーパーソンが実践している何かだろうからノウハウは積極的に学んでいければそれでいい。
そしてその上をいくビジネスパーソンは仕事を自らプランニングし、採算化・定型化し、自分がいなくても回っていくようにシステム化する。こうした仕事はイキナリできるわけではなくて、蓄積した知識やノウハウを充分に生かす必要がある。遣り甲斐はあるけれど、ハードでミスもしやすい仕事だ。新人さんや未経験の分野で突然管理職になった人はより失敗する。
現場で蓄積されるものは、自分にとっての技術のような分かりやすいものだけではない。チームに属するメンバの考え方やスキル、人間関係など現場をみなければ理解しがたいものがたくさんあるからだ。特に人の心は難しい。
私は前の職ではスペシャリストの典型のようなスタイルだったが、プランナーとして自分の形を作るにはやっぱりそれなりに時間が掛かった。
どのステップに自分がいたとしても「完成した」と思ってしまったらその人の成長はそこでストップ。環境のデキてなさを嘆いていても何一つ変わらない。
自分なりのもうワンステップは何になるのか、常に考えている人は絶対に伸びると思う。
2007年9月18日
2007年9月18日
仕事というのは一人ではできない。
大きなプロジェクトほど多くの人が参加する。
それぞれの組織や属する個々人には各自大切にしている想いがあり、一つの目的を達する為には共通の精神的な柱になるビジョンが必要になる。
そしてそのビジョンに共感できる組織や個人が集結してこそプロジェクトを最後まで完遂できるチームになるのだ。
多彩な人や組織を使って何かを成し遂げようとする時には、各自の想いを踏みにじってはならない。思惑が多様にあるという事が認められなければ、けして共感を得るビジョンを提示する事はできないのだと思う。
転職してプロジェクトに参加を希望するキャンディデイトにその人なりの思惑があるのは自然な事だし、サービスの提供を受けるお客様に提供して欲しいサービスに注文があるのも当然の事だと思う。
自分達の目指すゴールに向かって走る際に誰かを想いを踏みにじってはいないか、自分の感情で他社・他人の思惑を完全否定していないか。
走り出したプロジェクトが揺れる際には、共感のゆらぎを嗅ぎ取る嗅覚が鈍ってしまっている事が多い。プロジェクトを率いる立場であるなら、忙しさで鈍くなってしまうときには特に注意が必要なポイントだと思う。