2007年2月21日
自分が学生の頃社会に抱いていた幻想で、現役で働いている「社会人達」は自分達よりもずっと礼儀正しく、秩序立って、完璧に仕事を行っていると信じていた。
自分がサービスを受ける立場での経験と、テレビに出てくるコメンテーターくらいの社会的な認識力しか持っていない頃の本当に幼い幻想だし、経営者にとってはある種理想の世界ともいえる。
しかし現実にはマナーどころか最低限のルールすらろくに守れない取引先の担当者や滅茶苦茶な手順やスケジュールでもなんとかこなさなきゃいけない仕事、様々なしがらみによって引くに引けない状況など、ビジネスシーンには多くの困難やストレスが待ち受けている。
社会への扉を開けたばかりの新人の頃は、まず初めにあまりにビジネスの世界が完全でない事に直面し、次から次に不満を言う。思えば自分もそうだったと思う。
その不完全な世界の中で、「こんなにもいい加減でいい世界なら自分も適当にやろう」と堕落していけば不完全な世界の構成員に仲間入りしてしまう。
反対に「自分はきちんとした仕事をして自分がこれまで受け取っていたサービスと同等以上のサービスを提供しなければいけない」と高いモラルや意識を持って社会参加すれば、同じような意識の人と一緒に仕事をする機会が徐々に作られていくものだ。
精神的な成長とは、なにも不満に感じている事を心の中で押しつぶす、麻痺してしまう、という事ではない。その不完全な状況下において「自分はどういう意識でその状況に挑んでいくのか?」と考える事ができるようになるかどうかだ。
社会に出る前の何かの保護下に置かれている状態から外に出て戸惑う気持ちもわかるけれど、社会が不完全である事を嘆いていても始まらない。
どの世界にだって、嫌な上司や理不尽なクレームや要求を云うお客様は必ずいるものなのだ。大切なのは自分がどう捉えてどのように対処していくか。そうした上で「どう感じたのか?」という事。
様々な自分の予想通り行かなかったストレスのかかる状況下で、それでもポジティブに取り組んでいけるようになっていく。そうした精神的な成長を繰り返し遂げていく事によって、自分の器も広がっていくのだと思う。
2007年2月18日
最近インターンの子に紹介してもらったサイト
ニコニコ動画
最近知った中で一番面白いコンテンツだと思う。
こういうものを「知っている」というのが若手の強み。
ネットにしっかり浸っている世代が「面白い」と感じているものを共有できるのも、インターンを行う企業のメリットの一つだと思う。
特に面白かったのが、「言葉に出来ない」と「粉雪」。ちょっと面白すぎて仕事が手につかない。。
2007年2月17日
ビジネス上で電話の応答というものは欠かせないが、いつになっても見ず知らずの人と電話のやり取りをするのは緊張するものだ。
コールセンター等のお仕事のなかで、かかってきた電話を受けて受け答えする業務をインバウンドというのに対し、積極的に電話をかけにいきダイレクトセールスをしたりマーケティングリサーチをしたりする業務をアウトバウンドと呼ぶ。
どちらも電話の向こう側にいる人がどんな人か分からない状態でのコンタクトとなるので、普通のビジネスコールとは違ったプレッシャーなり緊張感・不安感なりがある。
それでもどちらかといえばアウトバウンド業務の方がより精神的な負担は大きいものだと思う。
今日は、そんなアウトバウンドについてちょっと考えた事を書こう。
アウトバウンドで電話を100件、200件とかけていくうちに「電話をかける」事にたいするプレッシャーからは開放されていくのに気がつく。それは慣れるのか麻痺していくのかよく分からないけれど、少なくとも何も知らない頃の怖さみたいなものが無くなっていくものだ。
更に1万件、2万件とかけ続けていくと相手の声のトーンや受け答えによって対応を柔軟に変える事が出来るようになり、アポイント率・制約率などにも断然違いが出てくるようになる。
しかし、そうなっても実は心理的なプレッシャーというものは存在し続けるものだと思う。
アウトバウンドの面白いところは、段階によって精神的なプレッシャーが変化していく事だと思う。最初は電話する事自体への恐怖。次に制約率などの達成度に対する恐怖。もう一歩くると商品やサービス等の責任感から来る恐怖。その他経験を積めば積むほど色々な事が見えてきて、心にズッシリくるものは増えていく。
なんにしても、電話という顔の見えないツール一本で相手は様々な受け止め方をする。マニュアルに沿ったトークや話術も必要だが、電話の向こう側にいるのも一人一人違った人間。当然、こう話せばこうなる、といった画一的な対応には限度がある。
結局は、「その電話をかける事に対して自分は相手の役に立っていると感じられるか?」という部分が様々な不安を押しとどめるバックボーンになっていくのだ。後ろめたさがある限り、電話をかける手はプレッシャーに負け続ける事になる。
2007年2月16日
最近は人的な余力が出来てきたので、お仕事が切れる方が不安になってきている。
だから新規案件や新規クライアントからの受注に力を入れる形を続けてきているのだが、新規の話こそ不安定なものになりやすい。
予定していた案件が一ヶ月以上伸び、それを埋める為に入れた緊急の案件も始まる始まるという掛け声ばかりで一週間が過ぎた。
バタバタしている隙に来週はカタい仕事の依頼が入ってきている。当然不安定で調整ばかり時間のとられる新規の仕事よりも確実で阿吽の呼吸で仕事のやり取りが出来る既存のお客様のお仕事を優先したいと思ってしまう。
土日も休めない状況が想定されてきたので、今日は出来るだけみんなにお休みをとってもらっている。失敗を一発モノの大逆転で巻き返そうとすると大きな失敗につながってしまう。ここは目の前の一つ一つをじっくりこなしていこう。
2007年2月13日
新しい何かに取り組むときはいつも不確定な要素がいくつかあって、それを完全に潰してから・・という姿勢では、充分なメリットを得るだけのチャンスは逃してしまうし信頼を得る機会も逸してしまう。
まずは「やろう。」という意思を持って話を進める事が大切だ。
実際にスタートを切るまでにある程度条件のすりあわせは可能だし、大きく事前の条件提示と異なってくるようであればあらためて仕切りなおせばいい。
「仕切りなおし」という交渉ステージは大切で、どの辺りまでのリスクを許容できるか?リスクの想定が変化したときにリターン部分の修正に応じられるか?という事を走りながら常に調整していく必要がある。
フィックスするまで・・あるいはしてからでも、外部要因などで状況が変化すれば忌憚無く仕切りなおして交渉する覚悟を持っているからこそ「やろう」という前向きな姿勢で一歩を踏み出す事が出来るのだと思う。
不安な要素が多いと、ネガティブな気持ちになるのはよくわかる。
でも、困難から逃げていてはベンチャー企業は戦っていけない。